【四字熟語】
舐痔得車
【読み方】
しじとくしゃ
【意味】
卑しい行為をしてまで大きな利益を得る行為を揶揄する場合に用いる。
【語源・由来】
「舐痔」は痔疾を舐めること。「得車」は車を手に入れること。中国宋の曹商が使者として秦に行き、秦王から大きな車を与えられて得意満面で帰国した。これを見た荘子が、「おまえは、痔疾を患っている秦王の患部を舐めて、その褒美として車をもらったのだろう」と揶揄したという故事から。
【典拠・出典】
『荘子』「列禦寇」
舐痔得車(しじとくしゃ)の使い方
クラスメイトが、通知表を良くしてもらおうと先生に媚を売って、見ていられないよ。
舐痔得車するなんてみっともないわよね。成績は日々の努力で良くしていくものよ。
僕は舐痔得車したくないし、日々の努力も、通知表の内容もあきらめているけどね。
あきらめないで努力しましょうよ。
舐痔得車(しじとくしゃ)の例文
- 健太くんは、舐痔得車をして出世したので、陰ではごますりと呼ばています。
- 健太くんのような人に権利が与えられるなんて、きっと舐痔得車というような卑しいことをして利益を得たに違いない。
- プライドを捨てて舐痔得車しないと、主演の座は得られない。
- 舐痔得車してまでその地位にしがみつこうとは思わないです。
- 健太くんは、舐痔得車して上り詰めた代わりに、人間らしい感情を失ったようです。