著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

天之暦数【てんのれきすう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
天之暦数

【読み方】
てんのれきすう

【意味】
天のまわりあわせ。天のめぐりの運命。特に、天命をうけて帝位につく運命をいう。

【語源・由来】
もと尭帝が、舜帝に帝位を禅譲するときに語った語。「暦」は清朝の文献では皇帝の諱を避けて「歴」となっていることが多いため、時に「歴数」となることもある。

【典拠・出典】
論語』「尭曰」

天之暦数(てんのれきすう)の使い方

健太
未来の天皇は女性か男性かってもめているけれども、天之暦数に任せるべきだと思うんだけどね。
ともこ
そうね。せっかく元気な女の子なんだから、女帝でもいいわよね。
健太
女子しか生まれなかったって考えている人もいるようだけれども、それも天のまわりあわせなんじゃないかな?
ともこ
天の意思に寄り添った結果になるといいわよね。

天之暦数(てんのれきすう)の例文

  1. 健太くんが王になるのは天之暦数、運命だったんだよ。
  2. 天之暦数に従って、実子ではなく、優秀なともこちゃんに王座を譲ることにしました。
  3. 織田信長が本能寺で道半ばで敗れ、豊臣秀吉が天下を統一したのも天之暦数、どうにもできない運命だったのでしょう。
  4. 兄である私ではなく弟が継ぐことになったのは天之暦数なんだ。
  5. 天之暦数に従って後継者を決めたい。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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