著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

天之美禄【てんのびろく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
天之美禄

【読み方】
てんのびろく

【意味】
酒の異称。

【語源・由来】
酒をたたえていう語。「美禄」はよい俸禄。天から授かったありがたい贈り物という意味から。

【典拠・出典】
漢書』「食貨志」

【類義語】
百薬之長(ひゃくやくのちょう)
・儀狄之酒(ぎてきのさけ)
杯賢杓聖(はいけんしゃくせい)
・麦曲之英(ばくきょくのえい)
忘憂之物(ぼうゆうのもの)

天之美禄(てんのびろく)の使い方

健太
父さんが、最近疲れ切った顔をしていて、とても心配なんだよ。
ともこ
そういう時は、天之美禄をあげるといいわよ。
健太
父さんは、前みたいに元気になってくれるかな?
ともこ
きっと元気になってくれるわよ。何しろ天之美禄、天から授かったありがたい贈り物なんだから。

天之美禄(てんのびろく)の例文

  1. 天之美禄があるおかげで、毎日わしは幸せだとおじいちゃんはいいます。
  2. 私にその仕事をさせたいのならば、天之美禄を持ってきなさい。
  3. 天之美禄は、古来、向精神薬として用いられてきましたが、飲みすぎは体に毒になります。
  4. 百薬の長とはいえど万の病は天之美禄より起れというから深酒はしないようにしています。
  5. 天之美禄たしなむ程度に寝る前に飲むと、よく眠れる上に、朝すっきりと起きることができるんです。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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