下手物【げてもの】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語)

【三字熟語】
下手物

【読み方】
げてもの

【意味】
あまり人工を加えない、そまつな(工芸)品。ふつうの人のいやがる、変わったもの。「―食い」

【語源由来】
「上手物(じょうてもの)」は繊細な上品で磨かれたものを意味します。これの対語として下手でそまつなものを「下手物」とした説が主流ですが、「げて」の音に、劣等の意味がある「下等(げとう)」や、本道から外れるという意味の「外道(げどう)」。このどちらかも一説として言われています。

【類義語】
キワモノ・玄人向け・マニア


下手物(げてもの)の使い方

健太
きのう食事のときに、なまことか初めて食べた人はすごいよね。っていう話を家族でしてたんだけど…
ともこ
言われてみればそうね。どうしてそれを食べようとしたのかしらね。
健太
うん。でも、それを言ったら母さんの料理を食べてる僕たちもすごい人かもね。って言ったら…
ともこ
「私の料理を下手物みたいに言うのねっ!」って怒られて朝ごはん抜きなのね。…はい、おにぎりあげる……。

下手物(げてもの)の例文

  1. 珍味だというから食したのにとんだ下手物だったよ。
  2. この工芸は上手物ですが技巧の拙い下手物もございます。
  3. 祖父は下手物と蔑まれた器のなかからあの「大名物」を見つけ出したことを病床でも語っていた。
  4. ある民族の食事が衝撃すぎて思わず下手物だと言ったら祖母にこっぴどく怒られた。
  5. 食物に敬意を払っている彼に下手物食いだと罵ったあの人はゆくゆく食べるのに困るだろう。
スポンサーリンク
スポンサーリンク