著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

塗抹詩書【とまつししょ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
塗抹詩書

「詩書を塗抹す」とも読む。

【読み方】
とまつししょ

【意味】
幼児のいたずら、また、幼児のこと。

【語源・由来】
幼児は大切な経書である。『詩経』や『書経』でもおかまいなくぬりつぶしててしまうことからいう。

【典拠・出典】
盧仝「示添丁-詩」

塗抹詩書(とまつししょ)の使い方

ともこ
健太くん。教科書に落書きをするなんて駄目じゃないの。
健太
違うよ。僕の小さい弟の仕業だよ。塗抹詩書の無分別さには困るよ。
ともこ
それは怒るに怒れないわね。
健太
そうでしょう?無邪気ににっこり笑われると、行き場のないこの怒りをどうしていいのかわからなくて困るよ。

塗抹詩書(とまつししょ)の例文

  1. 幼稚園の壁に塗抹詩書をみつけ、ほほえましく思いました。
  2. 塗抹詩書とはいえ、カーテンをはさみで切られて泣きそうになりました。
  3. 箪笥の隙間にリモコンを隠すなんて塗抹詩書は、日常茶飯事です。
  4. 塗抹詩書だからって大目に見てもらえると思ったら大間違いだぞ。
  5. 塗抹詩書なら許せるけれども、健太くんのいたずらは確信犯で、大人が困っている姿を見てたのしんでいる悪質な物です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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