著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

斗量帚掃【とりょうそうそう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
斗量帚掃

【読み方】
とりょうそうそう

【意味】
自分のことを謙遜していう語。また、人や者があり余るほどあること。

【語源・由来】
「斗量」はますで量る。「帚掃」はほうきで掃くこと。ますで量り、ほうきで掃きすてるほどの、たいしたことはない人間のこと。また、それほどたくさんあること。

【典拠・出典】
日本外史』「源氏正記」

斗量帚掃(とりょうそうそう)の使い方

ともこ
健太くんみたいに優秀な空手の選手は見たことがないって、先生がほめていたわよ。
健太
いやいやいや、僕なんて斗量帚掃、普通だよ。
ともこ
またまた謙遜しちゃって。本当は先生の言っていることは事実だって思っているんでしょう?
健太
少しだけね。

斗量帚掃(とりょうそうそう)の例文

  1. 自分は斗量帚掃なので、漢検一級合格なんてとんでもない、どんなにがんばっても無理ですよ。
  2. 斗量帚掃である私が生徒会長に就任するだなんて、私では力不足ですよ。
  3. 斗量帚掃な私を過大評価しすぎですよ。
  4. ダイヤモンドは実は斗量帚掃、埋蔵量は多く、価格がコントロールされているだけです。
  5. ピアノを習っている人は、斗量帚掃、掃いて捨てるほどいるから厳しい世界です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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