【四字熟語】
陶潜帰去
【読み方】
とうせんききょ
【意味】
陶潜は俗を嫌い自然を愛し、官を辞して故郷へ帰った。
【語源・由来】
『蒙求』「陶潜帰去」より。「陶潜」は東晋の人。字は淵明。自然を愛し田園詩人と称された。
陶潜は、彭沢の県令(長官)となったとき慣例で巡察の役人に礼装で応対しなければならなくなり、五斗米の俸禄のために腰を折ってぺこぺこできないと、「帰去来辞」を書いて帰郷した故事。
【典拠・出典】
『晋書』「陶潜伝」
陶潜帰去(とうせんききょ)の使い方
健太くんのお兄さんは、順調に出世してもう相当な地位にいるんじゃないの?
陶潜帰去にならって、会社を辞めて帰ってきたんだよ。
あら。もったいないわね。
兄さんは俗世間が煩わしくてしょうがないんだよね。
陶潜帰去(とうせんききょ)の例文
- 健太くんは陶潜帰去の思いで、辞表を提出しました。
- プライドを捨てるわけにはいかないと、ともこちゃんは陶潜帰去にならって会社を辞めました。
- 陶潜帰去にならって会社を辞めただなんて、これだからゆとり世代は困るよ。
- 健太くんが陶潜帰去というように、会社を辞めて帰ってきたのだけど、お父さんはこらえ性がないと怒っていました。
- 陶潜帰去にならって会社を辞めただなんて、一体これからどうするつもりなんだ。