一薫一蕕の意味(出典)
【四字熟語】
一薫一蕕
【読み方】
いっくんいちゆう
【意味】
善は消えやすく、悪は除きがたいことのたとえ。一つのよい香りの草と一つの悪いにおいの草。この二つをともに置けば、よい香りが消え、悪いにおいが勝つことからいう。
それって、良いことやるのはなかなか認められへんけど、ちょっとした悪いことが目立っちゃうってことやな。
たとえば、ええこと10回やっても、悪いこと1回やったらそれがずっと覚えられる感じやね。
あ~、人の噂も75日やないのん、よう言ったもんやで。
たとえば、ええこと10回やっても、悪いこと1回やったらそれがずっと覚えられる感じやね。
あ~、人の噂も75日やないのん、よう言ったもんやで。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』僖公
一薫一蕕(いっくんいちゆう)の解説
カンタン!解説
「一薫一蕕」っていう四字熟語は、善良なものが簡単に消え去ってしまうのに対して、悪いものはなかなか取り除けないという意味の比喩なんだよ。
考えてみてね、いい香りのする草と悪いにおいのする草、これを同じ場所に置いたとしたら、どうなると思う?実は、いい香りのする草の香りは簡単に消え去ってしまい、悪いにおいのする草のにおいがどんどん強くなっていくんだ。
このことから、「一薫一蕕」っていう言葉は、善良なことや良い影響は簡単に消えてしまうけど、悪いことや悪影響はなかなか消えないということを教えてくれるんだよ。だから、私たちも悪いことや悪い影響からはしっかりと距離をとることが大切だね。
一薫一蕕(いっくんいちゆう)の使い方
健太くん。最近、不良っぽい子たちと一緒にいるわよね。一薫一蕕、言葉遣いが彼らに似てきて、乱暴になっているわよ。
そんなことないよ。今度劇で不良の役をやるから、言葉が乱暴になっているだけだよ。
なーんだ。役に入り込んでいただけだったのね。心配したのよ。
心配させてごめんね。そして、彼らは不良っぽく見えるかもしれないけど、とても礼儀正しい子たちだから安心して。
一薫一蕕(いっくんいちゆう)の例文
- 一薫一蕕、腐ったリンゴは、箱の中の他の林檎も腐らせると言います。
- 一薫一蕕、幼稚園に入園してから、人の悪い所ばかりをまねて覚えてきます。
- 一薫一蕕、悪い友人がいると悪い道に引き込まれやすいです。
- 一薫一蕕、姉は友人から悪影響を受けているようで、外見が派手になってきている。
- 一薫一蕕、あんなにやさしい子だったのに、友達がたちが悪い子だったのかしらね。
良い香りと悪い匂いの草を一緒に置くと、良い香りは消えてしまって、悪い匂いが強くなることから来ているんだよ。