著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

虚無縹渺【きょむひょうびょう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
虚無縹渺

「虚無縹緲」「虚無縹眇」とも書く。

【読み方】
きょむひょうびょう

【意味】
何物もない空間が、無辺際に広がっている様子の形容。

【語源・由来】
「虚無」は何もないこと。「縹渺」は広々としている様。 遠くはるかに見えるさま。。

【典拠・出典】
白居易「長恨歌」

【類義語】
神韻縹渺(しんいんひょうびょう)

虚無縹渺(きょむひょうびょう)の使い方

健太
ともこちゃん。電車の窓の外を見てごらんよ。虚無縹渺としているよ。
ともこ
まあ。本当だわ。延々と野原が広がっているわね。
健太
ビルに囲まれた生活をしている僕にとって、ここは楽園だよ。
ともこ
ボールを投げても蹴ってもガラスが割れることはないし、怒られないものね。

虚無縹渺(きょむひょうびょう)の例文

  1. 虚無縹渺とはこのことか、目の前には砂漠がどこまでも続いていました。
  2. 虚無縹渺、視界を邪魔するものは何もなく、ただ遠くにぼんやり富士山が見えるだけでした。
  3. 浮き輪の上でうたた寝をしていたら、いつの間にか沖に流され、虚無縹渺、周りは海しか見えずとても焦りました。
  4. トンネルを抜けると、そこは、虚無縹渺、ただ、真っ白の雪景色が広がっていました。
  5. 虚無縹渺、そこは、地平線が丸く見えるくらい何もない草原でした。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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