【四字熟語】
桂冠詩人
【読み方】
けいかんしじん
【意味】
イギリスで国王から任命され、王室のために慶弔に詩を作ることを義務とした詩人。現在は慶弔に詩を作ることは任意となり、終身年俸が与えられる。詩人としては最高の称号で、大変名誉なこととされる。
【語源・由来】
「桂冠」は、「月桂冠」の略で、月桂樹の枝葉で作った冠のこと。古代ギリシアで英雄やすぐれた詩人に月桂冠を与えたことから。中世イタリアではペトラルカ、近世イギリスではワーズワース、テニアンらがこの称号を受けた。
【典拠・出典】
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【類義語】
・欽定詩宗(きんていしそう)
桂冠詩人(けいかんしじん)の使い方
健太くん。詩を書いているの?
うん。将来、偉大な桂冠詩人になるかもしれないよ。
それは楽しみね。日本人では池田大作さんが、1981年に世界芸術文化アカデミーから桂冠詩人、1995年に世界詩歌協会から世界桂冠詩人の称号を授与されただけよ。それに続けるようにかんばってね。
うん。2人目の桂冠詩人を目指して頑張るよ。
桂冠詩人(けいかんしじん)の例文
- 1341年、イタリアの詩人ペトラルカがローマの元老院から桂冠詩人の称号を与えられました。
- 歴代の桂冠詩人には、かの有名なワーズワースが選ばれています。
- ウィリアム・モリス氏は、桂冠詩人に推薦されましたが信条に反すると辞退しました。
- 桂冠詩人は終身年俸制でしたが、ジョン・ドライデンは、生前に桂冠詩人の座を降ろされています。
- ダンテほどの人が、桂冠詩人になることを望んだにもかかわらず、かないませんでした。