【四字熟語】
二律背反
【読み方】
にりつはいはん
【意味】
二つの相反する命題や推論が、同じだけの合理性・妥当性をもっていること。
【語源・由来】
ドイツ語の「アンチノミー」の訳。「aが真だったらbは偽にせ」といった同時には存在し得ない二つの事柄について、aが真である可能性とbのそれとが同じであること。「背反」は守るべきものに背くことから、哲学では命題が理論的に両立しないこと。
【典拠・出典】
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二律背反(にりつはいはん)の使い方
もう少し痩せたいけど好きなだけ食べたいなあ。
それは二律背反だね。食べるか痩せるか、どちらかをあきらめたらどうかな?
いやよ。どっちもあきらめたくないわ。
じゃあ、食べたカロリーよりさらにたくさん運動するしかないよね。
二律背反(にりつはいはん)の例文
- お金がたくさんほしいけど働きたくないなんて二律背反だ、そんなの宝くじに当たるしかないじゃないですか。
- 隠れ家のような店にしたいからお客さんがたくさん来ると困る、でも儲けたいなんて二律背反です。
- 円安になれば物価が高くなり、円高になれば株価が下がる、これぞ二律背反。
- 消費税を上げると個人消費は冷え込み、消費税を下げると財政がひっ迫する、二律背反で悩む。
- 最近の僕の悩みは二律背反で、人間関係が煩わしいけど、ひとりぼっちでいたくない。