【四字熟語】
偃鼠飲河
【読み方】
えんそいんが
【意味】
自分の器量や能力をわきまえ、相応のところで満足し、身の丈にあった暮らしをすべきだという教訓。
「偃鼠」は動物のもぐら。または、動物のどぶねずみ。
【語源・由来】
もぐらが河の水をどれだけ飲んでも、もぐらの小さな腹を満たす程度でしかないということから。中国の聖天子の尭帝が許由に天下を譲ろうとした時に、許由は能力も才能もなければ、今の生活に満足もしていると言って断ったという故事から。
【典拠・出典】
『荘子』「逍遥遊」
【類義語】
・飲河之願(いんかのねがい)
・飲河満腹(いんかまんぷく)
偃鼠飲河(えんそいんが)の使い方
今年も8月15日、平和を祈る日がきたわね。
どうしたら、世の中から戦争が無くなるのかな?
偃鼠飲河、足るを知ればいいのよ。みんな、欲求のままにもっと豊かにもっと便利にって思うから、少ない資源を奪い合うことになるんだもの。
そうだね。自分の目の前にある幸せだけを大事にしていたら、みんな楽しく生きることが出来るかもしれないね。
偃鼠飲河(えんそいんが)の例文
- 偃鼠飲河というように、身の丈に合った暮らしをしないと破滅しますよ。
- 偃鼠飲河、分相応以上のことを望んではいけません。
- 社長の座を譲ろうと言われたけれども、偃鼠飲河、僕にはふさわしくないと言って断りました。
- 私は幸せで、偃鼠飲河、これ以上のものを望もうとは思いません。
- 神様から金の斧を渡されましたが、偃鼠飲河、僕は鉄の斧でいいと言いました。