著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

慈悲忍辱【じひにんにく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
慈悲忍辱

【読み方】
じひにんにく

【意味】
いつくしみの心が深く、どんな苦難も耐えしのぶこと。仏教語で、僧として必ず守るべき道をいう。

【語源・由来】
「慈悲」は衆生(しゅじょう)をいつくしむ心。「忍辱」は苦難を耐えしのぶこと。

【典拠・出典】
太平記』「一二」

慈悲忍辱(じひにんにく)の使い方

ともこ
健太くん。さっきは偉かったわね。暴言を吐かれたのによく我慢したわね。
健太
慈悲忍辱というからね。僕は仏の道を進むために我慢したんだよ。
ともこ
偉いわね。きっと仏様は、健太くんの慈悲忍辱の姿勢を見ていてくれているわよ。
健太
仏様がわかってくれているなら僕は幸せさ。

慈悲忍辱(じひにんにく)の例文

  1. 慈悲忍辱を説く僧侶が、人を押しのけて優先座席に座ったのでびっくりしました。
  2. 人にやさしく、自分に厳しく、慈悲忍辱を心に修行を積んでいます。
  3. 仕返しなんて考えてはいけないと自分で自分の心を押さえ、慈悲忍辱の心で耐えました。
  4. ともこちゃんは、慈悲忍辱の精神で、大概のことは許してくれます。
  5. 普段、慈悲忍辱の精神を説いているけれども、彼女に浮気をされたときは、さすがに人間不信に陥りそうになりましたよ。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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