【四字熟語】
煮豆燃萁
「煮豆然萁」とも書く。
【読み方】
しゃとうねんき
「豆を煮るに萁(まめがら)を燃(や)く」とも読む。
【意味】
兄弟の仲が悪く、争い合うこと。
【語源・由来】
「煮豆」は豆殻のことで、「燃萁」は豆殻を燃やす意味。中国三国時代、魏の曹丕・曹植の兄弟はともに詩才に恵まれていた。父曹操の死後、即位して文帝となった曹丕は弟の才能をねたんで迫害し、あるとき曹植に「七歩歩く間に詩を一首作れ。できなければ殺す」と言った。これを聞いた曹植は「私は豆で、あなたは豆殻。豆と豆殻は同じ根から生まれたのに、豆殻は火となって釜の中の豆を煮て苦しめる。兄弟なのにどうして苦しめるのですか」という詩を作った。これを見た曹丕は深く恥じたという故事から。
【典拠・出典】
曹植「七歩詩」
【類義語】
・七歩之才(しちほのさい)
・兄弟鬩牆(けいていげきしょう)
煮豆燃萁(しゃとうねんき)の使い方
ああー。どうしよう。夏休みの宿題が終わらないよ。
お兄ちゃんに助けてもらったらいいじゃないの。
僕たち兄弟は、昔から煮豆燃萁なんだよ。
何があったのか知らないけれども、これを機に仲直りしたらどうかな。
煮豆燃萁(しゃとうねんき)の例文
- あの兄弟は、同じ女性を好きになって以来煮豆燃萁なんですよ。
- 二人で協力しあってほしいのに、いつまでも煮豆燃萁で困るよ。
- 隣の家の兄弟は煮豆燃萁で、よく怒鳴り合う声が聞こえる。
- あの兄弟は、同じ屋根の下で暮らしているのに、煮豆燃萁、顔を合わせないようにしているらしい。
- 煮豆燃萁だった兄弟を再び結びつけたのは、一匹の捨て猫だったそうです。