【四字熟語】
隻履西帰
【読み方】
せきりせいき
「隻履西に帰る」とも読む。
【意味】
達磨がくつの片方を手に持って西に帰る。
【語源・由来】
「隻履」は一対のうち一方のくつという意味。高僧の達磨が亡くなって三年後、北魏の宋雲が西域からの帰途、達磨がくつの片方を手に持って西に帰るのに出会い、ふしぎに思って達磨の墓を検分したところ、くつが片方しか残っていなかったという故事から。
【典拠・出典】
『景徳伝灯録』「三」
隻履西帰(せきりせいき)の使い方
健太くんがくつを片方もって歩いているから、隻履西帰の達磨かと思ったじゃないの。
天気予報遊びをしていて、靴を投げたら、遠くに飛んで行ってしまったんだ。
それで片方を手にもう片方をさがしているのね?
そうなんだ。西の方に飛んで行ったんだ。みつかるといいなあ。
隻履西帰(せきりせいき)の例文
- 庭に埋めた金魚がいなくなっていた、隻履西帰のように旅立っていったのだろうか。
- 隻履西帰のように、亡くなったおじいちゃんと出会えたらいいな。
- 達磨が片方の靴を持って歩いていたという隻履西帰、なんで靴は片方だったのか謎が残ります。
- 高僧の墓を検分したら、隻履西帰のように、皆、何かがないのだろうか。
- 隻履西帰の達磨のように、僕も死んだらともこちゃんに姿を見せてからあの世に行くよ。