著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

即時一杯【そくじいっぱい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
即時一杯

「即時一盃」とも書く。

【読み方】
そくじいっぱい

「そくさんへんじ」とも読む。

【意味】
後の大きな利益や喜びより、たとえ小さくても今のそれの方がいいということ。

【語源・由来】
「即時一杯の酒」の略。その時すぐ一杯の酒が貴重だということから。後世に名を残すよりも、今の一杯の酒のほうが大切だという意味から。中国晋の張翰は生活が乱れ、自分勝手なことばかりしていたので、ある人が諫めて「後世に名を残したくないのか」と言ったところ、張翰は「死後の名誉よりも目の前の一杯の酒の方が自分にとっては大事だ」と答えたという故事から。

【典拠・出典】
世説新語』「任誕」

即時一杯(そくじいっぱい)の使い方

ともこ
健太くん。利息が付くから貯金した方がいいわよ。
健太
即時一杯、未来に一万円使うなら、今五千円使いたいんだ。
ともこ
年老いてから困るかもしれないわよ。
健太
そうだとしても、今楽しい方がいいんだ。

即時一杯(そくじいっぱい)の例文

  1. 健太くんは即時一杯、あまり将来のことを考えない気ままなタイプです。
  2. 一年我慢すればもっと大きなプレゼントをあげるとサンタさんに言われたけれども、即時一杯、今、ほしいんだ!
  3. 即時一杯、今が楽しければそれでいい、死んでから有名になってもお腹がいっぱいにはならない。
  4. 我慢した後の大きな喜びよりも、即時一杯、今この瞬間を楽しみ喜びたい。
  5. 即時一杯、今を楽しまないと、人間いつ死ぬかわからない。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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