一字褒貶の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
一字褒貶
【読み方】
いちじほうへん
【意味】
文章を書くさいに、わずか一字を使い分けることで、人をほめたり、けなしたりすること。
あっ、それって、文章で「すごい」とか「ダメ」とか、一言で全然違う意味になっちゃうってことやな。
言葉の力ってすごいんやなぁ。
これは、「言葉選びの大切さ」ってことを教えてくれる言葉やね!
言葉の力ってすごいんやなぁ。
これは、「言葉選びの大切さ」ってことを教えてくれる言葉やね!
【語源・由来】
「褒」はほめる意。「貶」はけなす意。
孔子が手を加えたとされる、歴史書「春秋」(儒教の経典のひとつ)の表現様式を評したことば。
【典拠・出典】
杜預『春秋左氏伝集解(しゅんじゅうさしでんしっかい)』「序」
【類義語】
・春秋筆法(しゅんじゅうのひっぽう)
・微言大義(びげんたいぎ)
【英語訳】
change praising or speaking ill by one word
praisingは「ほめる」という意味の名詞。speaking illは「けなす」という意味の名詞。
英文例
彼は一字褒貶ができる。He can change praising or speaking ill by one word.
英文例
彼は一字褒貶ができる。He can change praising or speaking ill by one word.
一字褒貶(いちじほうへん)の解説
カンタン!解説
「一字褒貶」っていうのは、文章を書くときに、一つの字を変えるだけで、人を褒めたり、けなしたりする技術を指すんだよ。「褒」というのは「ほめる」って意味で、「貶」というのは「けなす」って意味なんだ。
この言葉の背景には、孔子が手を加えたと言われる歴史の本『春秋』があるんだよ。この本は儒教の教えの一つとしても重要なんだ。この本の中では、ちょっとした字の選び方で、人や出来事を褒めたり、けなしたりしてるんだ。なので、そのスタイルや技術を指して「一字褒貶」という言葉が生まれたわけさ。
さらに、この『春秋』について詳しく書かれた注釈の本『春秋左氏伝』っていうのがあるんだけど、その中の筆者である杜預って人が、「春秋は一つの字の選び方で人の行動を褒めたりけなしたりしている」と書いているんだ。この杜預の言葉からも、「一字褒貶」の考え方や背景がよくわかるよね。ちなみに、この情報の出どころは『春秋左氏伝集解』の序文から来ているんだよ。
一字褒貶(いちじほうへん)の使い方
この間の学級新聞で、ずいぶん先生のことをほめていたわね
まあね、でも一字褒貶もできるから、ちょっと表現を変えればけなすこともできるよ
健太くんって、文才あったのね
あまりいばれることでもないけどね
一字褒貶(いちじほうへん)の例文
- 彼は巧みに文章を操るので、一字褒貶もお手の物だ。
- 一字褒貶も、あまりやりすぎると意味がわからない文章になる。
- 彼女があまりに一字褒貶に巧みなので驚いた。
- 一字褒貶に長けているといっても、あまり自慢にならない。
- 私は一字褒貶が得意だが、それを乱用しようとは思わない。
つまり、一つの言葉の選び方で文章のニュアンスが変わってくるんだ。