【四字熟語】
菟糸燕麦
「兔糸燕麦」とも書く。
【読み方】
としえんばく
【意味】
有名無実のたとえ。役に立たないもののたとえ。
【語源・由来】
『太平御覧』「九九四・燕麦」より。「菟糸」はねなしかずら。「燕麦」はからす麦。「菟糸」は糸の字がついても織ることができず、「燕麦」は麦の字がついても食べることができないという意味。
【典拠・出典】
『魏書』「李崇伝」
【類義語】
・兎葵燕麦(ときえんばく)
・有名無実(ゆうめいむじつ)
菟糸燕麦(としえんばく)の使い方
ともこちゃん。すごいね。生徒会長になったんだね。
でも菟糸燕麦、生徒会長とは肩書きだけなのよ。
菟糸燕麦ってどういうこと?
実際に生徒会を運営するのは前会長の先輩なのよ。だから私は何もしないからすごくないのよ。
菟糸燕麦(としえんばく)の例文
- 歴史研究会とは菟糸燕麦、研究なんてやっていない、いつも飲み会をやっているようです。
- 課長という肩書きは菟糸燕麦、実際は部長の雑用係です。
- 菟糸燕麦な制度はさっさと廃止してしまいましょう。
- 抜け道があるなら、そんな法律は菟糸燕麦じゃないか。
- 彼は社長だけれども菟糸燕麦、実際は部長の操り人形です。