【四字熟語】
班荊道故
【読み方】
はんけいどうこ
【意味】
昔の友達とばったり会って昔の親交を思い、語り合うこと。
【語源・由来】
いばらを布いて座り語り合うという意味。「班荊」はいばら(草)を布くこと。転じて、昔の友人にばったり会うこと。
「班」は布に同じ。「道故」は事を言うこと。「道」は言に同じ。「故」は出典ではある特定の事だが、この熟語の場合は昔の事という意味に解してもよい。
中国春秋時代、楚の伍挙は讒言にあって晋に逃げようとしたとき、旧知の声子とばったり会い、草を布いてともに食事をして語り合い、挙が晋に帰りたいとの意向に、声子が「私がきっと戻してあげよう」と言った故事から。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「襄公二六年」
班荊道故(はんけいどうこ)の使い方
健太くん遅いじゃないの。30分の遅刻よ。
ごめんねー。班荊道故していたんだ。
へえ。そんなに久しぶりに会ったの?
5年ぶりだったんだ。ついつい昔話に花を咲かせてしまって、遅れてごめんね。
班荊道故(はんけいどうこ)の例文
- 十年ぶりにあった友人と班荊道故しました。
- 小学校卒業以来会っていなかった友人と班荊道故しましたが、外見は大人になっていても内面は変わらず純粋なままでした。
- 班荊道故して旧交を温めました。
- まさか健太くんと班荊道故することができるなんて、今日はこっちの道を選んでよかった。
- 班荊道故していると、あのころに戻ったような気がしました。