【四字熟語】
浮雲之志
【読み方】
ふうんのこころざし
【意味】
不正な手段で得た財産や地位は、自分とは関係がないはかないものだという考え方。
【語源・由来】
「浮雲」は空に浮かぶ雲のことで、すぐに散ってしまうはかないもの、遠くにあって自分とは関係ないもののこと。
【典拠・出典】
『論語』「述而」
【類義語】
・富貴浮雲(ふうきふうん)
浮雲之志(ふうんのこころざし)の使い方
健太くんが生徒会長になるなんておかしいわ。不正な行為を働いたんでしょう?
うっ。ちょっとお菓子で買収しただけだよ。
実力で得ていない地位は浮雲之志、いずれ無能っぷりが明らかになって、その地位を奪われることになるわよ。
どうしても当選したかったんだよー。
浮雲之志(ふうんのこころざし)の例文
- 振り込め詐欺で集めたお金は浮雲之志であって、きっと同じような目に遭って失うだろう。
- 悪銭身につかずともいうが、浮雲之志、君のように悪行で得た財産は貯めておくことができないだろう。
- 人を蹴落として得た地位は浮雲之志、いつ失うかわからないようなはかないものです。
- 泥棒をして得たお金は悪銭、浮雲之志というようにあっけなく失くすことになるでしょう。
- まさに浮雲之志、健太くんがともこちゃんをだまして得たお金は、すぐに彼の手から零れ落ちました。