著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

俛首帖耳【ふしゅちょうじ】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
俛首帖耳

「俯首帖耳」とも書く。
「首を俛し耳を帖(た)る」とも読む。

【読み方】
ふしゅちょうじ

【意味】
人にこびへつらう卑しい態度のこと。

【語源・由来】
「俛」は伏せるという意味。「帖耳」は頭を伏せること。「帖」は垂れるという意味で、「帖耳」は耳をだらりと垂れるさま。犬が飼い主に服従する動作をいう。

【典拠・出典】
韓愈「応科目時与人書」

俛首帖耳(ふしゅちょうじ)の使い方

ともこ
健太くん。もうすぐ父の日ね。感謝の気持ちを伝えるんでしょう?
健太
何もしないよ。この前、俛首帖耳をしている父さんの姿を見て、今、幻滅しているんだよ。
ともこ
健太くんのためにやりたくもないのに俛首帖耳をしているというのに、感謝しないなんて罰当たりよ。
健太
そうか。僕のためだったんだね。

俛首帖耳(ふしゅちょうじ)の例文

  1. 健太くんの態度は俛首帖耳といったものでしたが、心の中では私を馬鹿にしているに違いありません。
  2. 健太くんは下心があるときは俛首帖耳をするんです。
  3. 俛首帖耳をして出世した卑劣な人だと思います。
  4. ほしかったけれども、俛首帖耳をしてまで買ってもらおうとは思わなかった。
  5. 俛首帖耳をする健太くんは、提灯持ちというあだ名です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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