【四字熟語】
本地垂迹
【読み方】
ほんちすいじゃく
「ほんじすいじゃく」とも読む。
【意味】
仏や菩薩が人々を救う一つの手段として、神の姿を借りて現れること。またそのように仏教と神道を結びつけた考え方。
【語源・由来】
「本地」は仏の本体のこと。「垂迹」は迹(あと)を垂れる意。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・神仏混淆(しんぶつこんこう)
【対義語】
・神仏分離(しんぶつぶんり)
本地垂迹(ほんちすいじゃく)の使い方
このお茶碗にも、この机にも神様がいるんだよね。
そうなのよ。日本ではキリスト教やイスラム教と違って、それぞれの物に宿った神様がいて、それら全ての神様を大事にしていたのよ。
その八百万神たちは、仏様の化身だというのが、本地垂迹説なんだね。
そうなのよ。八百万神が仏様でもそうじゃなくても、物は大事にしたいわよね。
本地垂迹(ほんちすいじゃく)の例文
- 仏教が日本に渡来し、神道と融合し本地垂迹説が生まれました。
- 本地垂迹は明治時代の神仏分離により衰えました。
- 神様と仏様の関係を説くのに生み出されたのが本地垂迹説です。
- 本地垂迹は美術や建造物にも影響を残しました。
- 本地垂迹説は、天台智者大師が法華経を解釈する際、本門と迹門とに分けた方法に由来するともいわれています。