著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

奔南狩北【ほんなんしゅほく】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
奔南狩北

【読み方】
ほんなんしゅほく

【意味】
天子が難を避けて、南北にのがれること。

【語源・由来】
「奔」は逃げる、「狩」は狩りに行く意。昔は天子が難を避けて逃げることを直言するのを忌んで、「狩」に行くと言った。

【典拠・出典】
思肖「春日偶成」

奔南狩北(ほんなんしゅほく)の使い方

健太
この建物は、そんなに有名な建物なの?
ともこ
昔の天子様が奔南狩北したときに、ここに隠れていたんですって。
健太
へえ。だから隠し部屋とか、隠し階段とかがあるんだね?
ともこ
そうなのよ。地下には逃走用の通路もあるそうよ。忍者の家みたいで面白いわよね。

奔南狩北(ほんなんしゅほく)の例文

  1. 天子が民を見すてて奔南狩北するなんてもってのほかだ。
  2. 奔南狩北して、自分の身の安全を真っ先に考えた天子をもう一度受け入れることはできません。
  3. 今は奔南狩北して、味方を増やして態勢を立て直しましょう。
  4. 奔南狩北ていた時に、この地に滞在し、都を懐かしく思うこの句を詠んだといわれています。
  5. 天子が奔南狩北している間に、この地は隣国に攻め入られ大変なことになっていました。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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