著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

密雲不雨【みつうんふう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
密雲不雨

「密雲あれど不雨らず」とも読む。

【読み方】
みつうんふう

【意味】
前兆があるのに、まだ事が起こらないこと。また、恩恵が下に行きわたらないこと。

【語源・由来】
空いっぱいに黒い雲がおおっているけれど、まだ雨は降ってきていない意を表す。

【典拠・出典】
易経』「小蓄」

密雲不雨(みつうんふう)の使い方

ともこ
健太くん。眉間にしわを寄せて険しい顔になっているわよ。どうしたの?
健太
密雲不雨というような、何かが起こりそうな予感がするんだよね。
ともこ
健太くんの野生の勘は当たるもんね。
健太
うん。ともこちゃんも気を付けてね。

密雲不雨(みつうんふう)の例文

  1. この国は、今、密雲不雨、いつ国民の不満が爆発するかわからない状況です。
  2. 電化製品が密雲不雨という感じなので、そろそろ壊れる覚悟をしておかないといけません。
  3. クラス内の雰囲気は密雲不雨、一触即発といった感じの不穏な空気が流れています。
  4. 今の政策のままでは富裕層ばかりが潤って、密雲不雨というように、庶民に恩恵が行きわたりません。
  5. 密雲不雨になるだろうから、恩恵にあずかれない増税には反対です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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