【四字熟語】
烏鳥私情
【読み方】
うちょうしじょう
「うちょうのしじょう」とも読む
【意味】
親孝行をしたいという気持ち
【語源・由来】
「烏鳥」はカラスのこと。カラスは親に口移しで餌を食べさせるということから、育ててもらった恩を忘れない親孝行な鳥とされている。
【典拠・出典】
李密「陳情表」
【類義語】
・三枝之礼(さんしのれい)
・反哺之孝(はんぽのこう)
【英語訳】
filial piety(devotion)
filial duty
obedience to parents
例文
He shows great devotion to his mother.
彼は烏鳥私情で母親の世話をしている。
He shows great devotion to his mother.
彼は烏鳥私情で母親の世話をしている。
烏鳥私情(うちょうしじょう)の使い方
うちの母さん、この間つまずいて転んでから時々足が痛むみたいでね。
それは心配ね。お医者にはかかってるのよね?
一応ね。痛み止めと湿布はもらってきた。でも、母さんは僕が足をマッサージしてあげると気持ちよさそうなんだ。痛いときに一番効くってね。
良かったじゃない。意外に烏鳥私情でお母さんのお世話してるのね。感心しちゃうわ。
烏鳥私情(うちょうしじょう)の例文
- 高校を卒業して田舎を出てから、なかなか実家に帰ることができないでいる。烏鳥私情の気持ちはあるのだが、親が元気でいるうちはと勝手に勘弁してもらっている。
- 時代劇を見ていると孝行息子や孝行娘が文字通り烏鳥私情の世話をしているシーンがよく出てくるが、今は病気になれば病院の世話になるから、ああした風景はあまり見られないのかもしれない。
- 人の寿命が伸びるにつれて老人介護の問題も大きくなってきた。子供が烏鳥私情で付ききりの世話ができれば良いのだが、遠方で暮らしていたり仕事があったりとなかなか難しいのが現状だ。
- ついつい忘れがちだが、自分一人で大きくなったのではない。親が年をとれば今度は烏鳥私情で育ててもらった恩を返すことだ。