【四字熟語】
一刀三礼
【読み方】
いっとうさんらい
【意味】
神仏をうやまい、慎み深い態度で仏像などを彫ること。転じて、慎重で敬虔な仕事姿勢をさします。
慎みを持って深く敬いながら仕事をすること。
仏像を彫刻するとき一刻みするごとに、信仰の心をこめて三度礼拝すること。
【語源・由来】
仏教語。仏像を彫刻する時に、一刀を下すごとに慎み三度礼拝することが由来です。
「一刀」はひとたび刀を入れるということ、「礼」は礼拝するということで、「三礼」は、三度礼拝するという意味です。
補足 写経では「一字三礼」、仏画では「一筆三礼」という四字熟語を使います。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・一刻三礼(いっこくさんらい)
・一刀三拝(いっとうさんぱい)
【英語訳】
three bows per one cutting
例文 仏像を彫る時に三回お辞儀(礼拝)をして一刀を入れる。
When to build Buddha statue must three bows per one cutting.
When to build Buddha statue must three bows per one cutting.
一刀三礼(いっとうさんらい)の使い方
夏休みにどこか行った?
うん、日光に行ってきたよ!
日光東照宮に言ってきたんだ!
日光東照宮に言ってきたんだ!
いいなあ!
じゃあ、見ざる言わざる聞かざるの三猿の彫刻も見た?
じゃあ、見ざる言わざる聞かざるの三猿の彫刻も見た?
三猿の彫刻見たよ!
昔の彫師が心をこめて一刀三礼している姿が目に浮かぶようだったよ!
昔の彫師が心をこめて一刀三礼している姿が目に浮かぶようだったよ!
一刀三礼(いっとうさんらい)の例文
- この有名な千手観世音菩薩は海から上がってきた竜が一刀三礼して彫ったという言い伝えがあります。
- ご本尊十一面千手観音は平安初期に立木で根のついたままの大樹に一刀三礼の精魂を込めてつくったと言われる傑作です。
- そもそもこのご本尊は、当時の天皇の勅願により大師が一刀三礼敬刻開眼した不動明王の像です。
- この仏像は中興の祖と仰がれる大師が厄年を無事にすまされた御礼として一刀三礼敬刻されたものです。
- 大師はこの御尊像を直ちに一刀三礼により彫り上げたといわれます。
- この偉大な仏像を見ていると,昔の仏師が精魂こめて一刀三礼している姿がまさに今目に浮かぶような神々しさを感じる。