【四字熟語】
南柯之夢
【読み方】
なんかのゆめ
【意味】
世の中の栄枯盛衰がはかないことのたとえ。
「柯」は、木の枝。「南柯」は、南側にある木の枝のこと。
【語源・由来】
中国唐の時代、淳于棼という人が酔って自宅にある槐の木の下で居眠りをし、次のような夢を見た。二人の使者に迎えられて大槐安国という国に行き、王から重用されてその娘と結婚し、やがて高官となり栄華をきわめるというものである。目覚めてから調べてみると、大槐安国は実は槐の木に穴を開けた蟻の巣であったという物語から。
【典拠・出典】
『南柯太守伝』
【類義語】
・一炊之夢(いっすいのゆめ)
・栄華之夢(えいがのゆめ)
南柯之夢(なんかのゆめ)の使い方
健太くん。いつまで寝ているつもりなの。
まだ朝じゃないか。
朝の6時じゃなくて、夕方の6時よ。人生は南柯之夢よ。あっという間に臨終の時を迎えるんだから。
うわあ。寝過ごしちゃったよ。
南柯之夢(なんかのゆめ)の例文
- 人間の一生は南柯之夢、好きなことをやらないと損だ。
- ともこちゃんは南柯之夢と考え、悔いのないように一瞬一瞬を大事にしている。
- 健太くんは、南柯之夢というから、いつ死の瞬間を迎えてもいいように毎日を精一杯生きると決めています。
- にぎわっていた商店街に空き店舗が目立ち始め、南柯之夢を感じた。
- 大災害を経験し、人生とは諸行無常、南柯之夢なんだと健太くんは実感した。