【四字熟語】
一炊之夢
【読み方】
いっすいのゆめ
【意味】
人の世の栄華のはかないことのたとえ。
【語源・由来】
唐の盧生という立身出世を望んでいた若者が、邯鄲の町で道士の呂翁から枕を借りて寝たところ栄華に満ちた夢を見、目覚めてみると宿屋の主人が黄梁を一炊きするごく短い時間であったという故事から。
【典拠・出典】
『枕中記』
【類義語】
・一場春夢(いちじょうのしゅんむ)
・邯鄲之夢(かんたんのゆめ)
・黄粱一炊(こうりょういっすい)
・粟粒一炊(ぞくりゅういっすい)
・盧生之夢(ろせいのゆめ)
一炊之夢(いっすいのゆめ)の使い方
昨日までは空手の優勝者としてちやほやされていたのに、優勝を奪還されてからは見向きもされなくなったよ。
一炊之夢ね。人の栄華は永遠じゃないわ。なのに、油断して練習をさぼった健太くんが悪いわよ。
そうだね。調子に乗っていたよね。心を入れ替えて、次は優勝を奪還するよ。
そうね。がんばって。
一炊之夢(いっすいのゆめ)の例文
- 一炊之夢、何も成し遂げていないのに、あっという間に年をとってしまった。
- 一炊之夢、人生は儚い、毎日を大切に生きていきたいものです。
- 一炊之夢、老舗の看板に胡坐をかいていると、痛い目を見ることになりますよ。
- 一炊之夢、今は景気がいいかもしれないけれども、いつか下り坂が来ますよ。
- 一炊之夢、地球上で、永遠に繁栄し続けた生き物はいないのですよ。