【四字熟語】
有為転変
【読み方】
ういてんぺん
【意味】
この世のすべての存在や現象は、さまざまな原因や条件によって常に移り変わるものであり、少しの間もとどまっていないこと。また、この世が無常で、はかないものであるたとえ。
【語源・由来】
もと仏教語。「有為」は因縁(原因や条件)によって生じたこの世の一切の現象。「ういてんべん」とも読み、また音が転じて「ういてんでん」と読む場合もある。
「有為」を「ゆうい」と読むのは誤り。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・有為無情(ういむじょう)
・諸行無常(しょぎょうむじょう)
・生生流転(せいせいるてん)
・泡沫夢幻(ほうまつむげん)
・盛者必衰(じょうしゃひっすい)
・夢幻泡沫(むげんほうまつ)
【対義語】
・一定不変(いっていふへん)
・永遠不変(えいえんふへん)
・恒久不変(こうきゅうふへん)
【英語訳】
the vicissitudes of life、mutability
英語例文
有為転変は世の習い。Vicissitudes are the lot of man.
有為転変は世の習い。Vicissitudes are the lot of man.
有為転変(ういてんぺん)の使い方
健太くん、知り合いの人でボクシングやっている人がいるでしょう。
うん、去年まで連続5回も防衛していたボクシングのチャンピョンだったけど、今年あっけなく負けてしまったんだ。
そうなんだ、テレビでやっていたから・・・残念だったね。
挑戦者の猛攻をおさえられずに、KO負けで有為転変であることを実感したんだ。
有為転変(ういてんぺん)の例文
- 有為転変は世の習いとはいえ、故郷がどんどん変わっていくのはさびしいね。
- 昔の成人式は厳かな気持ちで出席したものだが、有為転変は世の中の常である。
- 私があなたを思う気持ちは有為転変のなかでも変わりはしない。
- 広い世間にも、彼ほど有為転変の生活を送ったものはないであろう。
まとめ
激しく移り変わるのがこの世の常であるという意味だが、自然でいっぱいだった故郷も、今では高層ビルが建ち並んでいる。有為転変は世の習いである。