遠水近火の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
遠水近火
【読み方】
えんすいきんか
【意味】
遠い場所にあるものは、一刻を争う差し迫った緊急事態の際に役に立たないということ。
【語源・由来】
近所が火事となった際、遠い場所にある水場から水を持ってきても間に合わないという意味が由来です。
「遠水は近火を救わず」を略した四字熟語で、「遠くの親類より近くの他人」の語源でもあります。
【典拠・出典】
『韓非子』「説林・上」
【類義語】
・遠水近渇(えんすいきんかつ)
【英語訳】
water afar off quenches not fire near
distant water won’t put out a fire at hand
遠水近火(えんすいきんか)の解説
カンタン!解説
遠水近火(えんすいきんか)の使い方
この間、お父さんが便利屋さんに、壊れたドアの修復を頼んでいたけど、便利屋さんって知っている?
うん、知っているよ。よく広告看板で「遠くの親戚より近くの便利屋さん」って書いてあったから印象に残っているんだ。
そうだよね。いざ困った時は、遠水近火で、やっぱり近くの人が早くて安心だよね。
それにしても便利屋さんって、何でもできるんだね!
遠水近火(えんすいきんか)の例文
- 困った時は遠水近火だから、やはり近くで相談できる人は必ず2,3人は作っておくことがいいと言われています。
- 遠水近火ということを意識することで、震災や事件、事故などの際、リスクを減らすことができます。
- 遠くの親類より近くの他人と言われています。遠水近火という、いざという時は気にせずに声をかけるようにしましょう。
「遠水近火」っていう言葉は、要は、遠くにあるものはすぐに困ったときには役に立たないって意味なんだよ。具体的なイメージとしては、火事が起きたときに水が遠くにあると、すぐに火を消すことはできないんだよね。それがこの言葉の元となってるんだ。
それをちょっと広げて考えると、何か困ったことが起きたときに、助けがすぐには来ない、あるいは対応が遅いと、問題解決にはならないってことを教えてくれるんだよ。
たとえば、宿題があって困っているんだけど、助けてくれるお兄ちゃんやお姉ちゃんが遊びに行っていて家にいない。そういうとき、お兄ちゃんやお姉ちゃんが遠くにいるから、すぐには助けてもらえないんだ。そういう状況を、「遠水近火」と言うことができるよ。
ちなみに、「遠水は近火を救わず」という言葉がこの四字熟語の元になっていて、これは『韓非子』という古い中国の本から来ているんだよ。