遠水近火の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【四字熟語】
遠水近火
【読み方】
えんすいきんか
【意味】
遠くにあるものは、いくら役に立つものであっても、差し迫った場面では間に合わず、すぐには役に立たないことのたとえ。


【語源・由来】
『韓非子』「説林上」の「遠水不救近火」(遠水は近火を救わず)に由来する。魯の穆公が遠い大国の晋や荊を頼ろうとした際、家臣の犁鉏(れいしょ)は、遠い海から大量の水を運んでも、すぐ近くの火事を消すには間に合わないとたとえて諫めた。遠方にどれほど頼れるものがあっても、差し迫った問題に間に合うとは限らないという意味。「遠くの親類より近くの他人」とは趣旨が似ているが、そのことわざの直接の語源と断定できるものではない。
【典拠・出典】
『韓非子』「説林上」(原文「遠水不救近火也」)
【類義語】
・遠水近渇(えんすいきんかつ。遠くの水は目先の渇きを癒やせないという近い表現)
【英語訳】
Distant water cannot put out a nearby fire; help that comes too late is of no use
遠くの倉庫から部品が届くのは来週で、今日の修理には間に合わない。まさに遠水近火だ。
Parts from the distant warehouse will not arrive until next week, so they cannot help with today’s repair.
遠水近火(えんすいきんか)の解説
「遠水近火」は、遠くにあるものが急ぎのときには役に立たないことを表す言葉だよ。例えば、今日必要な道具が遠くの倉庫にしかなく、届くのが来週では間に合わないね。
出典は『韓非子』「説林上」の「遠水不救近火」。遠い海にたくさん水があっても、すぐ近くの火事には間に合わない、というたとえなんだ。遠くの人や物がいつも役に立たないという意味ではなく、急いでいる場面で間に合うかが大切なんだよ。
遠水近火(えんすいきんか)の使い方




遠水近火(えんすいきんか)の例文
- 明日の発表に使う資料が遠方の図書館にしかなく、遠水近火を痛感した。
- 必要な部品が届くまで一週間かかるのでは、今日の修理には遠水近火だ。
- 試合の直前に道具が壊れても、遠方の倉庫の予備では遠水近火で間に合わない。
- 困ったときにすぐ使える手段を用意しておかないと、遠水近火になりかねない。
- 町の資料を今日中に提出する必要があり、遠方への取り寄せでは遠水近火だとわかった。
まとめ
「遠水近火」は、遠くにあるものは、差し迫った場面ではすぐに役に立たないことのたとえです。『韓非子』「説林上」の「遠水不救近火」(遠水は近火を救わず)に由来します。
遠くからの助けがいつも無駄という意味ではありません。急ぎの問題に対応するには、必要なものや支援が間に合うかどうかが重要だという教えです。「遠くの親類より近くの他人」と趣旨は似ていますが、直接の語源であると断定することはできません。


















