【四字熟語】
因果覿面
【読み方】
いんがてきめん
【意味】
悪事の報いがすぐに目の前に現れること。
悪事は悪い結果としてすぐに現れること。
【語源・由来】
「覿面(てきめん)」は「目の当たり(まのあたり)」を意味し、転じてあることの効果(報い)などがすぐに現れる様子を示します。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・因果歴然(いんがれきぜん)
・積悪之報(せきあくのむくい)
【英語訳】
・the swiftness of retributive justice
因果覿面(いんがてきめん)の使い方
痛タタ・・・・! トイレに行きたくなっちゃった!
どうしたの、大丈夫?
12個入りのおまんじゅうをこっそり食べて、2個だけしか無かったように取り繕って残しておいたんだけど、食べ過ぎたかな?
あら、因果覿面ってところかしら。悪いことはできないわね。
因果覿面(いんがてきめん)の例文
- 因果覿面とはこのことだろう、悪事を働いたという後ろめたさからか、彼の行動は次々と不自然なものになっていった。
- 因果覿面というのだろうか、彼女の彼に対する悪罵は、すぐに聴衆からの彼女への批判としてかえってきた。
- それこそ因果覿面、隣家の壁面にぶつけたボールがそのまま投げた本人の顔面を直撃した。
- 公の電波を使って政敵にネガティブキャンペーンを行った彼は、程なく因果覿面とばかり名誉棄損で訴えられたのである。
まとめ
「因果」を国語事典で調べると、「原因と結果」のほかに、「仏教で前世の悪業(あくごう)の必然的な結果として現在の不幸があるという考え方」という意味があります。さらに「因果な話」という用法にもあるように、「避けることのできないひどい状態」だったり、「不幸、不運」を表します。
仏教では「悪いことをすれば、それは即座に悪い結果として現出するのだ」と、人の良心に訴えて悪いことをしないように抑制しているように見えるのですが、実はごく自然な摂理を淡々と言葉に落としたものなのかもしれませんね。