【四字熟語】
回光返照
【読み方】
えこうへんしょう
【意味】
人が死ぬ間際に、一時元気を取り戻すこと。また、事物が滅亡する寸前に、つかの間の勢いや輝きを取り戻すこと。
【語源由来】
「回光」と「返照」はどちらも夕日の照り返しや、日の光の反射という意味から。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・回光反照(かいこうはんしょう)
【英語訳】
take back brightness before extinction
take backは「取り戻す」という意味の熟語。extinctionは「滅亡」という意味の名詞。
英文例
そのテニスプレイヤーは引退試合で回光返照した。The tennis player took back brightness before extinction on his last game.
英文例
そのテニスプレイヤーは引退試合で回光返照した。The tennis player took back brightness before extinction on his last game.
回光返照(えこうへんしょう)の使い方
野球部の昨日の試合、見ごたえがあったわ。応援に行ってほんとによかった
最後は逆転の満塁ホームランで勝利だからね。打ったバッターは先輩で、今年卒業するから引退なんだ
まあ、まさに回光返照ね。実力を出し切ったってところかしら
最後に思い出に残る名試合になってよかったよ
回光返照(えこうへんしょう)の例文
- うちの部長は来年で定年退職するのだが、最後に担当したプロジェクトが非常に難易度が高く、社内でも注目を集めていた。結果、プロジェクトは大成功をおさめ、部長にとっては回光返照だった。
- 歴代の生徒会長の中でも、もっとも優秀だったと後に褒めそやされることになる彼は、生徒会長任期最後に、校内の大改革を行った。後々、それは回光返照だと語り継がれることになる。
- そのプロゴルファーは、若い頃は世界で活躍する名プレイヤーだったが、年をとってからは成績が伸びずに苦しんでいた。しかし、彼の引退試合では群を抜いてトップをおさめ、回光返照だと言われた。
- 私の祖父はずっと病気がちで入退院を繰り返していたのだが、去年の夏に体調を戻し、元気に退院した。その後、様態が悪化し、冬に亡くなった。今にして思えば、夏の退院は回光返照だったのだろう。
- 私は進学校に在籍しながら、ずっと成績が伸び悩んでいた。そんな私が卒業間際の全国模試で全国100位に入ったのは、きっと回光返照だったのだろう。
まとめ
「回光」と「返照」はどちらも夕日の照り返しや、日の光の反射という意味から、回光返照(えこうへんしょう)は、人が死ぬ間際に、一時元気を取り戻すこと、また、事物が滅亡する寸前に、つかの間の勢いや輝きを取り戻すことを意味する言葉となりました。ろうそくは、消える前に輝くと言いますが、それがまさに回光返照(かいこうへんしょう)のことです。