【四字熟語】
夏雲奇峰
【読み方】
かうんきほう
【意味】
夏の入道雲が大空につくる珍しい峰の形のこと。
【典拠・出典】
顧愷之「神情詩」
夏雲奇峰(かうんきほう)の使い方
健太くん、昨日の雨はすごかったわね。
そうだね。今日は雲一つない快晴だね。もう雨は降らないのかな。あれっ、さっきまではなかったのに夏雲奇峰が見えるよ。
ああ、夏の象徴の雲だわ。もう梅雨が終わって夏になるのね。
そうだね。あの雲を見ると、今年も暑い夏がやってきたって思うよね。
夏雲奇峰(かうんきほう)の例文
- セミの声が鳴き始めたことに気づき、空を仰げばそこに夏雲奇峰がそびえていたので、ああ、夏だなと思った。
- 夏が嫌いな僕は、夏雲奇峰を見ると、余計に暑くなって感じるから好きではない。
- 夏雲奇峰と、虫取り編みと麦わら帽子を描けば、もう、暑中見舞いの出来上がりだから年賀状より簡単だよ。
- 夏雲奇峰の写真を撮っていたら、そこに飛行機のようで飛行機ではない未確認飛行物体が飛んできて、暑さも吹き飛ぶくらい興奮した。
- 夏雲奇峰、別名「入道雲」は、夏の風景と親しみを感じるのも素敵だが、大気の不安定な状態により発生しているものなので、天気急変の予兆でもあるから気を付けよう。
まとめ
夏雲奇峰、別名入道雲は、正確には雄大積雲(ゆうだいせきうん)という。これは、積乱雲(せきらんうん)というかみなり雲の子どもの雲である。この入道雲は、地面近くの熱くてしめった空気が、上空にいき、そこで冷やされて雲になったものである。この雲の中は、上昇する空気と、雨つぶや氷のつぶのまじった下降する空気とが、はげしい勢いで入りみだれている。空気は、上空にいくほど温度が下がります。熱くなって上昇した空気は、急に冷やされ雲になる。また、水蒸気が、雨つぶや氷のつぶになるときには、熱を放出する。この熱が、空気をおし上げる力を強めるはたらきをしている。このようにして入道雲、夏雲奇峰ができあがる。