緊褌一番の意味(語源由来・類義語)
【四字熟語】
緊褌一番
【読み方】
きんこんいちばん
【意味】
心を引き締めて物事に当たること。難しいことや大勝負の前の心構えをいう言葉。「褌を締めてかかる」と同じ意味。
ええな、それは言い換えると、「ぐーっと気持ちを引き締めて、全力でやるんや」ってことやな。
何かに取り組むときに、気持ちを集中させて一生懸命やる、ということやんな。
これは、「全力で挑む大切さ」を教えてくれる言葉やな。
何かに取り組むときに、気持ちを集中させて一生懸命やる、ということやんな。
これは、「全力で挑む大切さ」を教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
「緊褌」はふんどしを引き締めること。「一番」は重要な場面のこと。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・一念発起(いちねんほっき)
・心機一転(しんきいってん)
緊褌一番(きんこんいちばん)の解説
カンタン!解説
「緊褌一番」っていうのは、大事なことに挑む前に、気持ちをしっかりと引き締めて準備することを言うんだよ。困難な問題があったり、大きな試合があったりする前に、自分をしっかりと奮い立たせて事に取り組む状態を指すんだ。
「緊褌」は、ふんどしをきつく結んで体を引き締める意味だよ。昔の日本では、力仕事をする時や相撲を取る時に、ふんどしをきつく締めることで体を引き締め、気持ちも引き締めていたんだ。それと同じように、この表現は心の準備を整え、全力で挑むことを強調しているんだ。
「一番」は、「一度思い切って」っていう意味。だから、「緊褌一番」っていうと、心を引き締めて、一度きりの勝負に全力で挑むっていう意味になるんだよ。
例えば、「緊褌一番、打開策に取り組む」というと、問題解決のための策を思いついた時、それに全力を注いで取り組む、という意味になるんだよ。
緊褌一番(きんこんいちばん)の使い方
健太くん。いよいよ空手大会も決勝戦を残すのみよ。緊褌一番でがんばって勝ってきてね。
うん。大丈夫だよ。緊褌一番、気合を入れているし、油断なんて微塵もないよ。
相手も、緊褌一番という顔をしているわ。でも、健太くんは、あれだけ練習を頑張ったのだから、大丈夫よ。勝てるわ。
うん。勝っても負けても悔いのない試合をしてくるよ。正直、勝ちたいけどね。では、緊褌一番、行ってまいります。
緊褌一番(きんこんいちばん)の例文
- ふだんは何を考えているか分からないような変わった男だが、いざ緊褌一番という時には並外れた能力を発揮するから大丈夫、安心してくれたまえ。
- この難局を打開するべく、緊褌一番、事に当たる所存であります。
- あのドイツの会社は、ヨーロッパではすごい勢力を誇っているから、わが社としては当初想定していたアメリカのあの会社よりもこちらに緊褌一番すべきだと思います。
- いよいよ明日は、受験の当日だから、緊褌一番、今までの成果を出し切ってこよう。
- 明日は、会社の存亡をかけたプレゼンの日なのに、風邪をひいて体調を崩してしまったので緊褌一番、気合いで風邪を治し、契約もわが社がとる!
- いままで、みんなで力を合わせ、一つ一つの試合で全力で戦ってきたが、明日はいよいよ決勝戦、緊褌一番、みんなの最大の力を出し合って、今まで以上のいい試合をしよう。
緊褌一番の文学作品などの用例
- 我々は米国に対してよりも寧ろこれらの独逸(ドイツ)人に対して緊褌一番する必要があります。<有島武郎・或る女>
- いまだに放れ駒のように、恋と義に挟まれて心の拠りどころなく苦しんでいた栄三郎に緊褌一番、一大奮励を促したのだった。〈林不忘・丹下左膳 続乾雲坤竜の巻〉
自分の気持ちをしっかりと引き締めて、物事に一生懸命取り組むことを表しているんだよ。