一念発起の読み方・意味とは?(出典・類義語)
【四字熟語】
一念発起
【読み方】
いちねんほっき
【意味】
あることを成し遂げようと決心すること。もと仏教の語で、仏道に入り悟りを開こうと決心すること。
なにか新しいことを始めたり、困難を乗り越えたりする時に使う、頑張る力を表す言葉やな。これは、「強い決心と努力」を大切にすることを教えてくれる言葉やで。
【典拠・出典】
『歎異抄』「一四」
【類義語】
・一念発心(いちねんほっしん)
・一心発起(いっしんほっき)
・感奮興起(かんぷんこうき)
・一心不乱(いっしんふらん)
・真一文字(まいちもんじ)
・熱烈峻厳(ねつれつしゅんげん)
・精神一到(せいしんいっとう)
・無二無三(むにむさん)
・緊褌一番(きんこんいちばん)
【英語訳】
being resolved to (do something)、having a wholehearted intention
一念発起(いちねんほっき)の解説
「一念発起」っていうのは、それまでの考えを改め、何かを達成しようと強く決心して、一生懸命に取り組むことを表すんだよ。また、これまでの気持ちを新たにして、仏道に入り、悟りを開こうと強く心に決めることも「一念発起」というんだ。
この言葉は、元々は仏教の言葉で、心から仏道を尊び、悟りを得たいと強く思うことを指していたんだ。「一念」は、一つの考えに集中することを意味し、「発起」は、信心を持って仏に帰依する、つまり仏教の道に専念することを言うんだ。
この言葉の出典は、「歎異抄」という本で、これは日蓮宗の立場から浄土宗の教えを評価し、仏教の教義を説いた本なんだよ。
一念発起(いちねんほっき)の使い方
一念発起(いちねんほっき)の例文
- 一念発起して勉強した結果、見事希望する大学に合格した。
- 彼女は一念発起をしてだらけ切った生活から抜け出すことができた。
- 私は一念発起し、このプロジェクトを完成させました!
- 将来海外で働きたいと思ってるので、一念発起し英語の勉強を始めた。
- 先生の言葉に一念発起をして、少し上のレベルの高校を受験することにした。
- 一念発起して国家公務員試験を受けることにした。勉強頑張ろう。
一念発起(いちねんほっき)の文学作品などの用例
- それで、一念発起して、大学へ入って勉強しようと思うんだけど、何しろ学校で十年近く、勉強してないでしょ。<曽野綾子・木枯しの庭>
- 小い阿弥陀様が犬の枕上に立たれて、一念発起の功徳に汝が願ひ叶へ得さすべし、信心怠りなく勤めよ、〈正岡子規・犬〉
もともとは仏教の言葉で、心を一つにして悟りを開こうとする固い決意を示していたんだ。