【四字熟語】
階前万里
【読み方】
かいぜんばんり
【意味】
万里の彼方の出来事も近く階前の出来事と同じであるとの意。
遠方の地の行政上の得失も、天子にははっきりとわかっており、臣下が欺くことはできないことをいう。
【語源・由来】
「階前」階段の前。転じて庭先 「万里」一万里ほどの極めて遠い距離
【典拠・出典】
『資治通鑑』唐紀
【英語訳】
see through another’s plot
例文
You should not cheat Mom, she knows whatever you do.
母さんを騙すなんてやめた方がいい、階前万里だから何をしようとバレてしまうよ。
You should not cheat Mom, she knows whatever you do.
母さんを騙すなんてやめた方がいい、階前万里だから何をしようとバレてしまうよ。
階前万里(かいぜんばんり)の使い方
ねぇ、冷蔵庫に入っていたケーキ食べたでしょ。
え?!なんでわかるの?チョコレートケーキが一個あったから食べたけど。
口の周りについてるチョコレートを見ればだいたいわかるわよ。あーあ、後で食べようと思って私が入れといたのに。
びっくりしたー、階前万里かと思ったよ。食べかすつけてたのか。ごめん、お腹が空いててつい食べちゃったんだ。
階前万里(かいぜんばんり)の例文
- かの独裁国家では、人々は息を殺すように暮らしている。少しでも君主や政府のことを悪く言おうものなら捉えられ処刑されてしまうからだ。ささやき声でさえも漏らすことはできない。民衆の中にスパイが入り込み、不穏な動きは即座に知られてしまう。階前万里の恐ろしいシステムが出来上がっているのだ。
- 階前万里とは本来、優れた君主が臣下である役人達の不正を見逃さないという意味である。けれども見方を変えれば、君主が全てを己の思い通りにするために臣下をコントロールする、ということでもあるのではないか。民主主義でない限り、何をもって不正というのかは君主の心一つで決まるものだ。