自己矛盾の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
自己矛盾
【読み方】
じこむじゅん
【意味】
論理や実践において、自己の中に自己を否定するものを含んでいること。
それは「自分の言ったことややったことが、結局おんなじ方向を向いてない」ってことやな。
自分で自分のことを否定するような、おかしな状態をいうんやな。
まあ、自分でも自分を理解できなくなっちゃうような、そんな難しい状況を表してるんやで。
自分で自分のことを否定するような、おかしな状態をいうんやな。
まあ、自分でも自分を理解できなくなっちゃうような、そんな難しい状況を表してるんやで。
【語源・由来】
「矛盾」とは、『韓非子』の一篇「難」に基づく故事成語から。「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた楚の男が、客から「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、返答できなかったという話から。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・自家撞着(じかどうちゃく)
・矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)
【英語訳】
・self-contradiction
・paradox
・antinomy
自己矛盾(じこむじゅん)の解説
カンタン!解説
「自己矛盾」っていうのは、自分の考えや行動が、自分自身の中で食い違って、つじつまが合わない状態のことを言うんだよ。言ってることとやってることが違ったり、自分で自分の考えを否定してしまったりすること、そういうのを指すんだ。
「矛盾」っていうのは、本来なら合わせるはずのことが、全く合わない状態を指すんだ。「あれ?さっきと全然違うこと言ってない?」ってなるような、そんな感じさ。
例えば、「自己矛盾に陥る」って言うときは、自分の言ったことやしたことが矛盾していて、困った状態になっちゃった、っていう意味になるんだよ。
自己矛盾(じこむじゅん)の使い方
来週は、僕の所属するサークルがディベート大会に出場するんだ。僕は初めての大会出場だから凄く緊張するんだ。
君は弁舌がたつタイプだから、ディベートはとても得意そうだね。対戦する相手のチームは強いの?
強いってもんじゃないよ。なんてったって去年の優勝チームだからね。勝つ為には、基本な事だけれど自己矛盾しないように気をつけないといけないんだ。
そうなんだ。練習も並大抵のものじゃなさそうね。相手チームを打ち破れば優勝もあり得るかもしれないのね。是非頑張って、応援しているわ。
自己矛盾(じこむじゅん)の例文
- 人間というのはいかなる場合も自己矛盾的な要素を含んでいるもので、その多面性が面白いと言えるのである。
- あの宗教は、つまり二重三重に自己矛盾を抱えてしまっているのだから、あまり関わりたくない。
- 彼の法廷での証言は、聞けば聞くほど自己矛盾が露呈してきて、全くもって信用足り得ない内容になっていることを、彼自身気づいていないようだ。
- 彼女は多くの自己矛盾を口にしているが、決して悪意がある訳ではなく、もちろん嘘を言おうともしていない。結果としてそうなっているだけである。
- 細かに衛生面に対して注意をしてくるあの上司が、トイレのあと手を洗わないなんて、自己矛盾も甚だしい。
自己矛盾の文学作品などの用例
- 『古今集』の撰者に選ばれた友則も貫之も躬恒も忠岑も、『寛平御時后宮歌合』(八九三頃)その他のもともと遊戯的社交的、或いは享楽的であった歌合に招かれた歌人として、微官、微臣ながら出世の糸を掴つかんだわけだから、さきの序を書きながら、貫之自身、くすぐったいもの、自己矛盾といってよいものを感じたであろう。<唐木順三・古今集の撰者たち>
- 現実は形を有ち、現実においてあるものは、何処までも決定せられたもの、即ち実在でありながら、矛盾的自己同一的に決定せられたものとして、現実自身の自己矛盾から動き行くものでなければならない。〈西田幾多郎・絶対矛盾的自己同一〉
自分の言葉や行動が一致しないという意味があるんだ。