目次
情状酌量の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【四字熟語】
情状酌量
【読み方】
じょうじょうしゃくりょう
【意味】
裁判で、諸事情を考慮して刑罰を軽くすること。
それはつまり、「具体的な事情や心情をちゃんと見て考える」ってことやな。
裁判でいうと、人がどういう状況で、どういう気持ちでやったかを考えて、罰を決めるんやな。
これは、「事の背後にある事情をきちんと考える」って教えてくれる言葉なんやで。
裁判でいうと、人がどういう状況で、どういう気持ちでやったかを考えて、罰を決めるんやな。
これは、「事の背後にある事情をきちんと考える」って教えてくれる言葉なんやで。
【語源・由来】
裁判の用語だが、一般にも過失をとがめたり、懲罰を加えたりするときに、同情すべき点などの諸事情を考慮することをいう。
「情状(じょうじょう)」とは、実際の事情や状態のこと。刑事裁判の手続きで、訴追を行うかどうかや、量刑に影響を及ぼすべきすべての事情のこと。
「酌量(しゃくりょう)」とは、くみはかるということ。事情をくみ取って、同情のある扱いをするということ。
【典拠・出典】
-
【類義語】
・酌量減刑(しゃくりょうげんけい)
【英語訳】
taking the extenuating circumstances into consideration; reducing the sentence where there are extenuating circumstances.
情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の解説
カンタン!解説
「情状酌量」っていうのは、裁判官が事件の全部の事情を考えて、罰を少し軽くすることを表すんだよ。でも、裁判のことだけじゃなくて、一般的にも、誰かの失敗を注意したり、罰を与えるときにも、その人の事情をちゃんと考えて少し手加減することを言うんだよ。
「情状」っていうのは、その人がなぜその行動をとったのか、その背景となる状況や事情のことを意味するんだ。「酌量」は、それらの事情をくみ取って、同情的に扱うことを言うんだよ。
例えば、「情状酌量する余地がある」と言うときは、「この人がしたことは間違いだけど、その背景を考えると、ちょっと手加減する余地があるかもしれない」って意味になるんだよ。
情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の使い方
確かに、黙って出掛けた僕も悪かったけれど、理由も聞かずに殴るなんてひどいと思わないかい?
健太くんは、お母さんの誕生日プレゼントを買いに、隣町まで出掛けたのよね。
道に迷ってしまって、帰る時間が遅くなってしまったけれど、少しくらい話を聞いてくれてもいいだろう?
情状酌量の余地はあると思うわ。
情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の例文
- 裁判官は、情状酌量の余地があると判断したようだ。
- 情状酌量の余地がある事件だと、世の中でも話題になっていた。
- 情状酌量されたことで、刑期が短くなったんだよ。
- まずは話を聞いて欲しい。きっと情状酌量の余地があると思うんだ。
- 裁判では、どれほど情状酌量されるかわからない。
情状酌量の文学作品などの用例
- 「あれは情状酌量の線だな」Tは吐き出すように言った。<坂上弘・裁判>
裁判で例えると、裁判官が事件の具体的な状況や被告人の態度などを深く見て、罪の重さを評価する時に使われるよ。