則天去私の意味(語源由来・英語訳)
【四字熟語】
則天去私
【読み方】
そくてんきょし
【意味】
小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。
つまり、自然のルールに従って、自分勝手な考えを捨てて、もっと大きなことを考えるんやな。
小さい自分の心をどかして、もっと立派に生きるってことか。
これは「自分だけじゃなくて、大きな世界を見て生きていこう」って教えてくれる言葉やな。
小さい自分の心をどかして、もっと立派に生きるってことか。
これは「自分だけじゃなくて、大きな世界を見て生きていこう」って教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
夏目漱石が晩年理想とした心境。「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ることから。
【典拠・出典】
-
【英語訳】
live naturally
naturallyは「自然の法則に則って」という意味の副詞。
英文例
則天去私が私の理想だ。My ideal is living naturally.
英文例
則天去私が私の理想だ。My ideal is living naturally.
則天去私(そくてんきょし)の解説
カンタン!解説
「則天去私」っていうのは、自分自身のことばかり考えずに、大自然の中で生きていくことを意味しているんだよ。「則天」は、自然の法則を尊重すること、つまり自然のルールに従うことを言うんだ。「去私」は、自分だけのことを考える心を手放す、つまり自分中心の考え方をやめることだよ。
この言葉は、有名な作家の夏目漱石が晩年に理想としていた考え方を表していてね、宗教で言うところの「悟り」を指すこともあるんだ。また、漱石自身の文学についての考え方を表しているとも言われているんだよ。
日本語にすると「天に則り私を去る」と読むんだよ。これは、自分のことばかり考えるのをやめて、自然のルールに従って生きていく、という意味になるんだよ。
則天去私(そくてんきょし)の使い方
どうしたの?なんだか元気がないわね
野球の試合ですごいエラーをしちゃってさ。この間のテストも散々だったし、なんかもう、ね
調子が悪い時は誰にもあるわよ。気にしないで則天去私で構えた方が気が楽よ
ありがとう。誰かに励ましてもらえると、ちょっと気分が軽くなるよ
則天去私(そくてんきょし)の例文
- 私が大好きなその作家は、生きることの意味を徹底的に掘り下げる作風が魅力だった。晩年の彼がたどり着いた境地は則天去私で、体の力を抜いてフラットに、楽に生きることだった。
- 会社でいろいろなゴタゴタがあって、働くのがすっかり嫌になった私は、長期休暇をとって禅寺に篭ってみた。静かな環境で気持ちを落ち着けるとだんだん則天去私の心境になり、随分と気が晴れた。
- 落ち込むことがあったときは、空を見上げて大きく深呼吸を3回、するようにしている。そうするとなんだか前向きな気分になって、少しだけ則天去私に近づいた気になる。
- 小さなことでもクヨクヨと悩む癖がある私にとって、則天去私の心境は憧れだ。どうすればそう思えるのか、誰かに教えて欲しい。
- 則天去私の域に達するには、まずはいろんな経験を積んで、人間として成長する必要がある。
自分だけを思う狭い心を捨て、大きな視野で考えるということだよ。