著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

飛花落葉【ひからくよう】の意味と使い方や例文(語源由来)

飛花落葉

飛花落葉の意味(語源由来)

意味

【四字熟語】
飛花落葉

【読み方】
ひからくよう

【意味】
絶えず移り変わるこの世の、無常なことのたとえ。春に咲く花も風に吹かれて散り、青葉もやがて枯れ落ちる意から。

四字熟語の博士
「飛花落葉」という四字熟語はね、花が咲いてもそのうち散ってしまい、新緑の葉も秋になると色づいて落ちてしまう、ということから来ているんだ。
これは、人生が一時的で変わりやすい、ということを示しているんだよ。
助手ねこ
そやから、これは「どんなに素敵なことも永遠には続かへん」ってことやな。
花も葉も、いずれは散ったり落ちたりするんや。
人生も同じで、いいことばかり続くわけやない、ちょっとした変化で全く違う状況になったりするんやな。
これは、「人生は変わりやすい」ってことを教えてくれる言葉やで。

【語源・由来】
花が風に散り、葉が落ちることから。世の移り変わりの、儚さの例え。

【典拠・出典】

飛花落葉(ひからくよう)の解説

カンタン!解説
解説

「飛花落葉」っていうのは、世界が絶えず変わっていく、つまり、何もかもが一定せず、はかないということを表すんだよ。これは、春に咲く花が風に吹かれて散ってしまうこと、また、新緑の葉っぱもやがて枯れて落ちてしまう様子から取られているんだ。

「飛花」は花が飛んで散ることを、「落葉」は葉が落ちることを指しているよ。それらが示すように、世の中の事物は常に変わり続けている、一瞬一瞬が大切だということを教えてくれるんだよ。

だから、「飛花落葉の世の中」って言うと、何もかもがはかなく、変わりゆくこの世界を表現しているんだよ。すなわち、何事も永遠ではなく、その時その時を大切にしなければならないという意味になるんだ。

飛花落葉(ひからくよう)の使い方

健太
飛花落葉を見て、世の中の無常を感じ取り、悟りをひらく人もいれば、重力を発見する人もいるし様々だね。
ともこ
重力を発見したのは林檎だけどね。
健太
常に変化する飛花落葉の世の中で、僕も何か不変の真理を発見をしたいなあ。
ともこ
そのために、まずは毎日の宿題をする事ね。

飛花落葉(ひからくよう)の例文

例文
  1. 飛花落葉、明日どうなるかなんてわからない、毎日を楽しく生きよう。
  2. 飛花落葉、嘆くことはない、好景気もあれば不景気もあるものです。
  3. 飛花落葉、毎日モニターを眺めて変化し続ける為替に一喜一憂するような人生は送りたくない。
  4. 飛花落葉、存在するものはいつかは壊れる、だからその一千万円の皿を割ってしまったことを苦にすることはないですよ。
  5. 飛花落葉、老舗だからといって永遠に存続できるわけではないと知っているが、できるだけ長くのれんを守りたい。
  6. 飛花落葉、仲が良かった友人が次々と亡くなり、気付けば私も年をとったものだ。

飛花落葉の文学作品などの用例

  1. この一、二年来親しいひとびとが多く世を去り、漱石門下のお仲間も飛花落葉のありさまでつぎつぎに他界した。<野上弥生子・一隅の記>
  2. かくあの婦人が急にそんな病気になった事を考えると、実に飛花落葉の感慨で胸が一杯になって…〈夏目漱石吾輩は猫である
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

四字熟語の逆引き検索



error: 右クリックは無効です。