流言飛語の意味(類義語)
【四字熟語】
流言飛語
【読み方】
りゅうげんひご
【意味】
口づてに伝わる、根拠のない情報。
ちょっとおもしろそうな話はすぐに広まるけど、それが本当のことかどうかはよく調べなあかんな。
これは、「調べもせずにうわさを信じちゃダメよ」って教えてくれる言葉なんやで。
【典拠・出典】
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【類義語】
・造言蜚語(ぞうげんひご)
・蜚流之言(ひりゅうのげん)
・風言風語(ふうげんふうご)
・流言飛文(りゅうげんひぶん)
・流言流説(りゅうげんりゅうせつ)
流言飛語(りゅうげんひご)の解説
「流言飛語」っていうのは、だれからきいたかもわからない、なんか怪しい情報のことを言うんだよ。これは本当なの?って思うような話が、人から人へと伝わっていくことさ。
例えば、クラスで「あの二人、付き合ってるらしいよ」とか「先生、引っ越すんだって」というような、確かな証拠もないのにどんどん広まってしまううわさ話。それが「流言飛語」なんだ。
「流言飛語が飛び交う」っていうときは、そういう怪しい情報がガンガン広がっていく様子を表しているんだよ。みんなが色々なうわさ話をしていて、何が本当で何が嘘かわからなくなるような状況さ。
流言飛語(りゅうげんひご)の使い方
流言飛語(りゅうげんひご)の例文
- 流言飛語の中には、根も葉もないのもあるにはあったけれども、大体の輪郭において、後に判った真相と、よく一致しているものもある。
- 流言飛語が盛んになっていたこともあり、人心に不安が高まりました。
- 銀行が倒産するという流言飛語のせいで、口座を解約する人が殺到しました。
- 流言飛語のせいで左遷される羽目になりました。
- なぜなのかわかりませんが、このデパートに爆弾が仕掛けられているという流言飛語が飛び交いました。
「流言飛語」の心理:情報時代のゴシップとデマのメカニズムと対抗策
人は昔からゴシップや噂話に興味を持ってきました。特に現代社会では、インターネットの普及によって、ゴシップや噂の拡散速度が飛躍的に速くなり、その影響力も増しています。そうした背景には、人々の心理や行動に影響を与える様々な要因が関与しているのです。
心理学者G.W.オルポートは「流言の流布量=内容の重要性×内容の曖昧さ」という流言の基本法則を提唱しました。
この法則によれば、噂の内容が重要であり、その内容があいまい、つまり具体的な情報が欠けている場合、その噂はより広がりやすいとされています。さらに、この2つの要素に信用度(もっともらしさ)が加われば、噂はさらに拡散しやすくなります。
豊川信用金庫事件はこの流言の伝播のメカニズムが実際にどのように働くかを示す事例として挙げられます。この事件では、一見何気ない女子高生たちの雑談から始まった噂が、その内容の重要性と曖昧さを持っていたために爆発的に広がり、信用金庫に対する取り付け騒ぎを引き起こしました。
さらにオルポートが行った「社会的促進」の実験からは、人々が集団の中でどのように行動するか、そしてどのような状況下でその行動が促進されるかが明らかにされました。集団の中での行動や判断は、「共行動効果」と「観客効果」という2つの作用によって影響を受けることが示されました。これらの作用により、集団内での噂やデマの拡散が加速することが示唆されます。
このように、心理学的なアプローチを通じて「流言飛語」という現象が科学的にも解明されているのです。
そして、現代社会で増加する「フェイクニュース」や「ポスト・トゥルース」のような情報の歪曲や拡散は、これらの心理的メカニズムが働いていることを示しています。従って、情報の真偽を判断する「情報リテラシー」を身につけることが、このような情報の拡散に巻き込まれないための重要なスキルとなります。
つまり、根拠のない噂話や誤解が広がってしまうことを言うんだ。