【四字熟語】
麦秀之歌
【読み方】
ばくしゅうのうた
【意味】
故国の滅亡を嘆くこと。
【語源・由来】
殷の王族であった箕子が殷王朝の滅亡後、殷の故都を過ぎその廃墟に麦が伸びているのを見て悲しみを作った歌。「麦秀」は麦が伸びること。
【典拠・出典】
『史記』「宗世家」
【類義語】
・麦秀之嘆(ばくしゅうのたん)
・黍離之嘆(しょりのたん)
・麦秀黍離(ばくしゅうしょり)
麦秀之歌(ばくしゅうのうた)の使い方
おじいちゃんに戦争の時の話を聞いたの。
なんて言っていたの?
玉音放送を聞いたとき、音が不明瞭だったからよくわからなかったけれども、敗戦したことはわかって麦秀之歌に泣き崩れたって言っていたわ。
GHQに占領されて、この国はどうなるんだろうって不安だったろうね。
麦秀之歌(ばくしゅうのうた)の例文
- 崩れ去った街を見て麦秀之歌に涙が止まりませんでした。
- 麦秀之歌に暮れている場合じゃない、すぐに弔い合戦だ。
- 私がここに残っていれば滅亡することはなかっただろうにと、麦秀之歌に狂わんばかりでした。
- 麦秀之歌で悲しみでいっぱいでしたが、この国を必ず復活させると決意しました。
- 新型の爆弾兵器を使用され、跡形もなくなった故郷を見て麦秀之歌に立ち尽くしました。