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出典:史記(しき)の四字熟語一覧

司馬遷

司馬遷

『史記』は、中国前漢の歴史家、司馬遷によって編纂された歴史書であり、二十四史の中の最初のものとして位置づけられています。原名は『太史公書』でしたが、後世、『史記』と呼ばれるようになり、これが一般的な名称として確立しました。

二十四史

二十四史

この書は、上古の黄帝から前漢の武帝の時代に至るおよそ二千数百年の歴史を総括するもので、本紀、表、書、世家、列伝という五つの部分に分けられています。具体的には、歴代王朝の編年史である本紀12巻、年表10巻、文化史を扱う書8巻、列国の歴史をまとめた世家30巻、そして個人の伝記を収めた列伝70巻から成り立っています。

司馬遷の家系は、代々、歴史記録の保管や整備に従事する「太史公」という役職を担っていました。

司馬遷の父、司馬談も史官として活動しており、自らの著書の計画を持っていましたが、途中で亡くなり、その遺志を継いだのが司馬遷でした。司馬遷は、父の遺言を受け、多くの史料や書物を参考にして『史記』の執筆を始めました。しかし、友人の李陵の事件に関わり、宮刑に処せられるという屈辱的な経験もしました。それにも関わらず、彼は執筆を続け、前91年ごろには草稿を完成させました。

『史記』の特徴として、それまでの専門的な学派や文献から独立した立場で、古代から漢までの歴史を総合的に記述したことが挙げられます。司馬遷の創始したこの総合的な歴史記述の形式は「紀伝体」と呼ばれ、後世の歴史書の標準となりました。そのため、彼は中国最初の歴史学者として、また中国歴史家の父と称されています。文学的価値も高く、日本でも古くから読まれ、元号の出典としても12回採用されています。

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