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万物斉同【ばんぶつせいどう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

【四字熟語】
万物斉同

【読み方】
ばんぶつせいどう

【意味】
人間の相対的な知を否定し、唯一絶対の道からすればすべては同じであるとする荘子の学説。

【語源・由来】
人間の認識は相対の対立概念で成り立っているが、それらを超越した絶対の無の境地に立てば是非・是悪・生死といういっさいの対立と差別は消滅するというもの。

【典拠・出典】
荘子』「斉物論」

【類義語】
天地一指(てんちいっし)
万物一馬(ばんぶついちば)
・万物一斉(ばんぶついっせい)
・万物一府(ばんぶついっぷ)

万物斉同(ばんぶつせいどう)の使い方

健太
僕のクラスが二つに分かれて対立しているんだよ。
ともこ
それは困ったわね。万物斉同の精神で考えることができれば、対立はなくなるだろうにね。
健太
それができたらいいんだけど。
ともこ
差別する人はダサいんだということを先生がしっかり教えないとね。

万物斉同(ばんぶつせいどう)の例文

  1. 万物斉同なんだから、生まれた国で差別してはいけません。
  2. 世界中に万物斉同の精神が普及すれば、戦争や紛争がなくなるでしょう。
  3. 万物斉同の思想がみんなの心にあれば、いじめはなくなるんじゃないかな。
  4. 君の心に少しでも万物斉同の心があれば、そんな差別的な発言を口から発することはないだろうに。
  5. 万物斉同の精神で考えれば、国境に壁を築くなんて愚かな行為です。

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