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万死一生【ばんしいっせい】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

万死一生

万死一生の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【四字熟語】
万死一生

【読み方】
ばんしいっせい

「ばんしいっしょう」とも読む。

【意味】
必死の覚悟を決めること。絶体絶命の危機的状況から、かろうじて助かること。

四字熟語の博士
「万死一生」という四字熟語は、どんなに困難な状況でも、全力で挑んでなんとか生き残ることを意味しているんだよ。
絶対に逃れられない危険な状況から、かろうじて逃れることができるというイメージが含まれているんだ。
助手ねこ
そうかいな。それはつまり、「どんなに厳しい状況でも、全力で頑張ってなんとか生き残る」ってことやな。
絶対に逃げられへん危機から、なんとか抜け出すんやな。
これは、「どんな厳しい状況でも諦めずに挑戦し続ける勇気」を教えてくれる言葉なんやで。

【語源・由来】
「万死」はほとんど助かる見込みのないこと。

【典拠・出典】
史記』「張耳陳余伝」,『貞観政要』「君道」

【類義語】
九死一生(きゅうしいっしょう)

万死一生(ばんしいっせい)の解説

カンタン!解説
解説

「万死一生」っていうのは、本当に命がけで何かに挑む、もしくは、もうダメかと思うぐらいピンチの状況から何とか逃れて生き延びることを表すんだよ。

「万死」っていうのは、もう助かる見込みがほとんどない、っていう意味で、「生」っていうのは、生きることを指すんだ。「生」は、「しょう」って読むこともあるよ。

なので、「万死一生」って言葉は、「命がけで何かに挑む」、もしくは、「ピンチから何とか逃れて生き延びる」っていう意味になるんだ。

元々の表現は、「万死に一生を顧みず」、「万死を出て一生に遇う」、「万死に一生を得」っていう言葉からきていて、これらは中国の古い書物である『史記しき』の張耳陳余伝ちょうじちんよでんや『貞観政要じょうがんせいよう』の君道くんどうという章で使われていたんだよ。

万死一生(ばんしいっせい)の使い方

健太
今、ともこちゃんが僕のことを呼び止めてくれたおかげで万死一生だったよ。
ともこ
そういえば、なんだかすごい音がしたわね。
健太
ともこちゃんが声を掛けなかったら、よそ見していた自転車とぶつかっていたと思うよ。
ともこ
あら。空手の大会が近いし、万死一生で良かったわね。

万死一生(ばんしいっせい)の例文

例文
  1. 倒れたところに医者が通りかかって、適切な処置をしてくれたおかげで、祖父は万死一生だった。
  2. 小さいころに大病をして万死一生してからは、風邪一つひきません。
  3. 万死一生の思いで必死に逃げてきたので、どの道をたどったか覚えていません。
  4. 家に車が衝突したとき、庭で遊んでいたので万死一生でした。
  5. この猫は、瀕死のところを祖母が助け、万死一生で今は幸せに暮らしています。

万死一生の文学作品などの用例

  1. 後に聞けば、この夜が私の万死一生、恐ろしいときであったというのは、<福沢諭吉福翁自伝>

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