【四字熟語】
尾大不掉
「尾大(びだい)なれば掉(ふ)れず」「尾大(おおお)きくして掉(ふ)れず」とも読む。
【読み方】
びだいふとう
【意味】
上に立つ者の力が弱く、下にいる者の力が強すぎて制御不能になること。下の者を自由に操れないこと。
【語源・由来】
「末大なれば必ず折れ、尾大なれば掉われざるは、君の知る所なり」による。「尾大」は尾が大きいこと。「掉」はふり動かすこと。尾が大きすぎて、自分の力ではふり動かせないこと。
【典拠・出典】
『春秋左氏伝』「昭公一一年」
尾大不掉(びだいふとう)の使い方
健太くんの今年のクラスはどんな感じなの?
まさに尾大不掉って感じだよ。先生は頼りないし、一部生徒たちは調子に乗って騒いでいるし、最悪だよ。
学級崩壊ね。
まさに、まさにそうだよ。はやくクラスが変わってほしいよ。
尾大不掉(びだいふとう)の例文
- 部下に社長の息子がいると尾大不掉となって困ります。
- 上司が部下に馬鹿にされているから、尾大不掉というように、この職場は荒れています。
- 尾大不掉とならないように、上司は自分を磨く努力を続け、尊敬されるようにしなくてはいけません。
- 財閥の存在が尾大不掉の原因だと考え、GHQは財閥解体をすすめました。
- 優秀な新入社員が、みんなの尊敬を集め尾大不掉といった困った状況になっています。