【四字熟語】
益者三楽
「楽」は「らく」とも読む。
【読み方】
えきしゃさんごう
【意味】
人の好む三つの有益なもの。また、益を得る三つの楽しみのこと。一つは、礼儀と音楽(雅楽)をほどよくおこなうこと。二つは、他人の美点を話題にすること。三つは、すぐれた友人を多くもつこと。
【典拠・出典】
『論語』「季氏」
【類義語】
・益者三友(えきしゃさんゆう)
【対義語】
・損者三楽(そんしゃさんごう)
【英語訳】
Enjoy courtesy and music, admire the virtues of others and keep a sensible friend. These are good pleasures.
益者三楽(えきしゃさんごう)の使い方
我がクラスの担任は本当に素敵なんだ! マドンナ先生なんて呼ばれてるんだよ。
知ってるわ~。確か、担当教科は音楽だったわよね。生徒にも丁寧で、よく褒めてくれるから、私も大好きな先生よ。
それだけじゃないんだぜ。お友達とも頻繁に意見交換したりして、前向きなんだ。
益者三楽を大切にしている、素晴らしい女性よね。私も見習いたいわ~。
益者三楽(えきしゃさんごう)の例文
- 確かに彼の容姿はカッコいいが、横柄で品がなく、芸術を楽しむ余裕もない、ゆえに友達もいない。益者三楽とは縁のない人物である。
- この賑やかなストリートのイメージ構想は益者三楽です。
- 子供には読書や音楽などの習い事を楽しんだり、良い友人を得て、人の長所を見る目を養ってもらいたいものです。それら益者三楽が、子供達を良い大人へと導いてくれると思っています。
- 益者三楽ばかりでは堅苦しくて疲れてしまう人もいるだろう。世の中、聖人君子ばかりではないのだから、ちょっとしたお遊びも必要だ。
まとめ
至高の楽しみとして有益なものの三つを益者三楽と定義してある。
人によって好みは様々だ。礼節を重んじ、芸術を楽しみ、人の美点を褒めて、賢い友と議論する。
それらに何の面白みも見出さない人もいるだろう。
自らの好みに無理をすることはない。
要は、道徳を重んじて、好きなことを楽しみ、良き友を作れば良い。そういうことなのだ。