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塩鉄之利【えんてつのり】の意味と使い方や例文(語源由来)

【四字熟語】
塩鉄之利

【読み方】
えんてつのり

【意味】
政府の専売によっておさめる利益のこと。

【語源・由来】
塩や鉄などの政府の専売制度があったことから、その利益のことを指します。
出典は前漢の始元6年(紀元前81年)に当時の朝廷で開かれた塩や鉄の国家専売制などを巡る討論会(塩鉄会議)の記録をまとめたもの、「塩鉄論(鹽鐵論、えんてつろん)」です。

【典拠・出典】

塩鉄之利(えんてつのり)の使い方

ともこ
戦前の日本は専売制があったというのが社会科の授業で出てきたけど、知っている?
健太
戦前の日本は政府が塩やお酒、たばこなどの販売をすべて一括で取り扱っていて、一般の会社が携わることができなかった制度だよ。
ともこ
相当な利益だよね。それを塩鉄之利というんだよね。
健太
うん、実際は多くの国でこのような政策は行われていたようだね。

塩鉄之利(えんてつのり)の例文

  1. あの国は政府の専売制、塩鉄之利をもって財政回復を可能とした。
  2. 当時のインドでは、塩がイギリスの専売制となっており、イギリスは多額となる塩鉄之利をあげていた。
  3. 日露戦争で財政圧迫していた日本政府は塩を専売制に移行、塩鉄之利をもって財政再建を進めた。

まとめ

塩鉄之利(えんてつのり)は「政府の専売によっておさめる利益のこと」です。出典は塩鉄論(鹽鐵論、えんてつろん)。前漢の始元6年(紀元前81年)に当時の朝廷で開かれた塩や鉄の専売制などを巡る討論会(塩鉄会議)の記録を後日桓寛が60篇の書物にまとめたものです。当時、漢の武帝は、近隣の外敵を制圧するために戦争を繰り返したため、国家財政を圧迫、財政を再建するために、武帝の元狩3年(紀元前120年)の塩・鉄の専売制による財政収入の増加、均輸法・平準法による物価安定策など一連の財政改革を実施しました。この中で最も効果をあげたものが、塩・鉄・酒の専売制度でした。塩鉄之利の由来はこの故事を背景としています。


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