著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』を講談社より出版

高牙大纛【こうがだいとう】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
高牙大纛

【読み方】
こうがだいとう

【意味】
高い地位のしるし。

【語源・由来】
「高牙」は、象牙の飾りをつけた旗のことで、軍隊の本陣のしるし。「大纛」は、牛の尾やキジの羽などで飾った大きな旗のこと。貴人の車に立てたり、軍隊の指揮旗などに用いられた。

【典拠・出典】
欧陽脩「相州昼錦堂記」

高牙大纛(こうがだいとう)の使い方

健太
武田信玄の高牙大纛は「風林火山」だよね。
ともこ
ええ。有名よね。
健太
徳川家康にも旗印があったのかな?
ともこ
「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)」よ。私利私欲のための戦いで穢れた土を厭い離れて、永遠に平和な浄土を願い求めて、それを成す。長く続いた江戸時代の理由はここにあるのかもしれないわね。

高牙大纛(こうがだいとう)の例文

  1. 永楽通宝の高牙大纛が見えた、織田軍がすぐそばまで来ているぞ。
  2. あの遠くからでもよく見える金色の派手な高牙大纛は豊臣の軍勢に違いない。
  3. 戦目付という合戦の状況を見届ける役目の武士が高牙大纛を見て、それぞれの活躍ぶりを判断していました。
  4. 高牙大纛を高々と掲げ、敵を威圧しました。
  5. 石田三成の高牙大纛、大一大万大吉はインパクト大です。
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北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。元消防士で、現在は防災士として防災普及にも取り組む。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし:ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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