【四字熟語】
顔常山舌
【読み方】
がんじょうざんのした
【意味】
過酷な刑を受けてもなお、主君や国家に忠節を尽くすこと。「顔常山」は人の名で、顔杲卿のこと。
【語源・由来】
中国の唐の常山の太守顔杲卿は、玄宗の忠臣であったが、反乱を起こした安禄山に捕らえられた。ところが、捕らわれの身になっても安禄山を罵倒したため舌を切られた。しかし、舌を切られてもなお罵倒することをやめず、唐への忠節を尽くしたという故事から。
【典拠・出典】
文天祥「正気歌」
顔常山舌(がんじょうざんのした)の使い方
兄さんが出世したんだよ。
何か功績を残したの?
顔常山舌のように、ライバル社の企みに屈せずに、忠義を貫き通したんだ。
へえ。それはえらいわね。健太くんなら真っ先に裏切るわよね。
顔常山舌(がんじょうざんのした)の例文
- 顔常山舌、舌を抜かれようが、僕は忠誠心を貫く覚悟です。
- 彼はきっと、顔常山舌、何があっても僕を裏切ることはないと思います。
- 顔常山舌、あの先生だけは僕のことを見捨てずに指導してくれたので、先生のことだけは絶対に裏切りたくない。
- 顔常山舌、舌を抜かれるような状況にはなりたくないけれども、間違いなく忠誠を尽くします。
- 顔常山舌、私の忠誠心は山のようにゆるぎない。