著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

顔常山舌【がんじょうざんのした】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

【四字熟語】
顔常山舌

【読み方】
がんじょうざんのした

【意味】
過酷な刑を受けてもなお、主君や国家に忠節を尽くすこと。「顔常山」は人の名で、顔杲卿のこと。

【語源・由来】
中国の唐の常山の太守顔杲卿は、玄宗の忠臣であったが、反乱を起こした安禄山に捕らえられた。ところが、捕らわれの身になっても安禄山を罵倒したため舌を切られた。しかし、舌を切られてもなお罵倒することをやめず、唐への忠節を尽くしたという故事から。

【典拠・出典】
文天祥「正気歌」

顔常山舌(がんじょうざんのした)の使い方

健太
兄さんが出世したんだよ。
ともこ
何か功績を残したの?
健太
顔常山舌のように、ライバル社の企みに屈せずに、忠義を貫き通したんだ。
ともこ
へえ。それはえらいわね。健太くんなら真っ先に裏切るわよね。

顔常山舌(がんじょうざんのした)の例文

  1. 顔常山舌、舌を抜かれようが、僕は忠誠心を貫く覚悟です。
  2. 彼はきっと、顔常山舌、何があっても僕を裏切ることはないと思います。
  3. 顔常山舌、あの先生だけは僕のことを見捨てずに指導してくれたので、先生のことだけは絶対に裏切りたくない。
  4. 顔常山舌、舌を抜かれるような状況にはなりたくないけれども、間違いなく忠誠を尽くします。
  5. 顔常山舌、私の忠誠心は山のようにゆるぎない。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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